218.
徹人
2011/09/26/21:56:43
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●ウィアードエイジでの敵役 世界中を舞台にするにもかかわらずまだ国際的な規模の組織がほとんど存在しない時代であるため、UGNのような巨大な味方組織などが存在しません。 PCの出自は元ナチス、魔術師、ダークワン、マフィアなどの犯罪者、大陸浪人、イギリスや日本などの諜報員など多様です。 そのため他のステージよりも組織に依存されにくく、個人個人の欲求を重視したセッションが出来ます。 逆にいえばPCを合流させにくいわけですが、少人数セッションにするか「秘宝」もしくは「ナチス」を絡ませればその点は大抵なんとかなります。
敵は主にナチス・ドイツが挙げられています。ここは快男子に書いてある通りなのでここでは省きます。 しかし少し頭を捻ればナチス以外にも敵になりえる国や組織はわんさかあります。この辺を利用するのもセッションの多様性を出すのに一役買えます。 例を挙げれば
・ソ連 国家元首スターリンの野望によって、国家内部の大粛清と強硬的な対外政策を推し進める北の大国。 キム・フィルビーやリヒャルト・ゾルゲといったスパイを各国に送り、ナチスと同じく各地から秘法を奪取したり超人兵士の開発を行っていたりしていてもおかしくありません。 同様の理由で中国共産党も敵として出せますがこの頃は国民党との対立などの理由でまだそれほど勢力が大きくないため使いやすさではソ連の方が上。 主に日本(満州)やフィンランド、ポーランドなどに領土を広げようとしています。
・日本 大東亜共栄圏の完成を目的に中国、朝鮮、東南アジア、太平洋地域への侵攻を画策し、柳条湖事件、盧溝橋事件を皮切りに日中戦争が勃発します。 ナチスと同じく超人兵士の開発や秘宝の奪取を行っているとしてもよいでしょう。 ナチスとは友好関係ですが同時に危機感も抱いています。 また国家内部も主戦派と厭戦派が混在しており、二・二六事件などの原因になっています。 日本人のPCも多いため、故郷に戻ってきたら知人や自身が巻き込まれる、といった形で使いやすい敵役でもあります。
・犯罪組織、犯罪者 イタリアの反マフィア政策をはじめとして枢軸国は犯罪組織に対して強硬姿勢をとっているところが多いです。 そのためPCにするにも便利な立ち位置ですが自らの利益のため使える者は使う、ところが多いためナチスと同じような悪玉として使うこともできます。 犯罪組織所属のPCでも、組織内部の抗争や敵対組織への攻撃といった理由で関わらせることは容易です。 有名どころではイタリアやニューヨークのコーサ・ノストラ(マフィア)、インドのタギー(サギー)、中国の青幇(チンパン)など 末端組織ならPCが壊滅させても問題ないのが利点。
また、組織ではなく怪人、怪盗、殺人鬼といった個人犯罪者を使う手もあります。 アルセーヌ・ルパンや怪人二十面相といった創作の人物も誰もが知っている分使いやすいですし 実在人物でも『デュッセルドルフの吸血鬼』ペーター・キュルテンや『昭和の脱獄王』白鳥由栄など興味深い犯罪者がいたりします。 勿論オリジナルで怪人、大怪盗などを使うのも大丈夫。(というかその方が使いやすいです。)
・ダークワン 人間社会の闇に住まう異形の住人。その中には人間に大して少なからず憎悪を抱いていたり、人間を知りたいあまりに捕食などの悪事をする者もいるでしょう。 神話や伝説から容易に元ネタを出せるのと、世界中のどこでもだいたいそれっぽい怪物や怪人は存在するので使いやすさが魅力。 また時代としてはクトゥルフ神話創作の全盛期であるためクトゥルフネタも容易に使えます。 ミスカトニック大学(アーカンソー州)やン・カイの森(ウィスコンシン州)、ルルイエ(太平洋中南部)などを実在させて舞台にするのもよいでしょう。
・魔術秘密結社、宗教団体 オカルトや魔術を研究、実践する団体。その内訳はただの貴族のサロンから数百年続く伝統と歴史の組織、オカルトを犯罪に利用するカルト教団までさまざま。 禁呪や邪神召喚の儀式などを止める、カルト教団による殺戮を止めるなどのセッションが可能。PCが壊滅させても問題ないのが利点。 またクトゥルフネタとの相性も良いと思います。 実在した当時の秘密結社は黄金の夜明け団、ウィッチクラフト(ウィッカ、現代魔女宗)など 実在した当時のカルト宗教団体は全龍海による白白教(朝鮮)、出口王仁三郎による大本教(日本)、カール・マリア・ヴィリグートによるイルミニズム(ドイツ)など 創作だとクトゥルフ関係の組織もこれに含まれるかと思われます。 なお、上記の例は必ずしも悪いことをしているわけではありませんので誤解ないように |
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