S01_シーンA_オープニング.txt ◇3.PCにさせたいこと ○PC1 “白色の闇(ホワイトアウト)”一之瀬二葉(鏡裏真さん) ・ワークス:UGNエージェントC/カヴァー:高校生(UGNイリーガル) ・ノイマン×ウロボロス(近接型) 行動理由は、同級生である立花優子の救出。 ○PC2 “ふたりでひとり”カメリア・C・バートリー(野崎さん) ・ワークス:UGNチルドレンA/カヴァー:小学生 ・ブラム=ストーカー×キュマイラ(白兵型) 行動理由は、ユウを助けること=ミィの消滅。 ○PC3 “マスターレイス08(オクタ)”ユノ・T・コードウェル(カズヤさん) ・ワークス:FHチルドレンC/カヴァー:高校生 ・シンドローム:ウロボロス(支援&カバー型) 行動理由は、ジャームの暴走を止める。 ○PC4 “創り出すモノ(クリエイター)”都木藤奏治(一兎さん) ・ワークス:UGNエージェントB/カヴァー:ドライバー ・シンドローム:モルフェウス×ソラリス(射撃型) 行動理由は、浚われた子供達の救出。 ◇4.シーン構成 ◎説明 このように改行を始めたら説明や描写の合図ですので、終了するまでお待ち下さい。 質問や相談などは裏で積極的にしてみると良いでしょう。 ◎説明:ロイス PC間ロイスはPC1→PC2→PC3→PC4→PC1の順で結んで下さい。 ▼マスターシーン1『彼女の追憶』 ▼オープニング1『現在の神隠し』 ▼オープニング2『不確定すぎる切り札』 ▼オープニング3『ふたりがひとり』 ▼オープニング4『奪われた自由』 ▼マスターシーン1『彼女の追憶』 分厚いガラスの向こうで泣き叫ぶ女の子。 彼女が必死で呼び掛ける。 何度も何度も叩いたから、その子の手は真っ赤で。 だけど、言葉は届かない。 (なにがそんなに悲しいんだろう) そう思った瞬間、何故だか胸がチクリと痛んだ。 ▼オープニング1『現在の神隠し』 シーンプレイヤー:都木藤奏治 UGNのとある支部。 呼び出しを受けた奏治がその部屋を訪れると、通信モニターの向こうに見覚えのある顔がありました。 UGNの日本支部長、“リヴァイアサン”霧谷雄吾その人です。 霧谷「お忙しい所を申し訳ありません、“創り出すモノ”」 ※侵蝕率上昇でロールプレイ開始です 霧谷「現在、そちらを騒がせている例の事件について、有力な情報を入手したのでお伝えしようと思いまして……」 ※例の事件について 例の事件とは、二週間ほど前からこの支部の近隣一帯で頻発している失踪事件のことです。 行方知らずになっているのはいずれも10歳前後の子供ばかりで、現在までに予想されている被害者の数は10人。 いなくなる際の目撃情報などが皆無なこともあって、ワイドショーなんかでは“現在の神隠し”と騒ぎ立てています。 霧谷「今朝早くのことです……犯人はジャーム化したオーヴァードだとの情報提供がありました」 霧谷「あいにく、提供者は匿名だったのですが、こちらの方で事実確認のための調査を行った結果……」 霧谷「最新のものと思われる現場で、レネゲイドの残留反応を感知しました」 霧谷「確かに、オーヴァードであれば誰の記憶にも残らずに子供達を拉致することも可能でしょう」 霧谷「犯人が単なるジャームなのか、それともFHが関与しているのか、その辺のことはまだ分かりませんが……」 霧谷「オーヴァードの引き起こした事件ならば、私達UGNの手で解決せねばなりません」 霧谷「“創り出すモノ”、貴方にこの事件の調査を依頼します」 霧谷「調査班の人選は貴方に任せます……参考までにこれをどうぞ」 霧谷から協力して貰えそうなオーヴァードのリストが送信されてきました。 リストの中には何人か見知った顔もあります。 ぶっちゃけてしまえば、PC1やPC2ですね。 霧谷「どうか、子供達を無事に保護してあげて下さい……頼みましたよ」 では、奏治が他の面子に連絡しようとした所でシーンを切りましょうか。 ▼オープニング2『不確定すぎる切り札』 シーンプレイヤー:ユノ・T・コードウェル ある晴れた昼下がり。 市場……もとい、繁華街へと続く道を歩いていたユノは、近くでワーディングの気配が感じます。 ※侵蝕率上昇でロールプレイ開始です ※ワーディングの気配を辿ると ワーディングの気配を辿ると何処にでもあるような児童公園に辿り着きました。 そして、そこにはユノにも馴染みの深い人達の姿があります。 完全武装したFHの実働部隊です。 兵士A「っ!?貴様、何者だ!?」 ユノに気付いた兵士達が一斉に銃口を向けてきます。 少女「な、なんで、貴方が此処にいるのよ!?」 兵士達の向こうで、見覚えのある少女が驚きの声をあげています。 ユノと同じくFHのトップであるコードウェル博士直属のエージェント。 “くじけぬ魂(パスファインダー)”美原観月です。 観月「……“マスターレイス08”ユノ・T・コードウェル」 兵士A「あ、あれが噂の!?」 兵士B「不確定過ぎる何とか……」 ざわ……ざわ……といった感じで兵士達の間に動揺が走ってます。 ※少し話すと ユノが和やか(一方的です)に話し掛けていると、一人の兵士が焦った様子で戻って来ます。 兵士C「隊長、“自動人形(オートマトン)”の反応、ロストしました」 観月「ちょっと!部外者の前で報告するなんて何を考えているの!?」 兵士C「も、申し訳ありませんっ!」 観月「……その、色々と忙しいから、もう行くわね」 そう告げるや否や、観月と部隊はその場から姿を消します。 ユノが一人取り残されていると、携帯電話が鳴り始めます。 女性「○○番地の△△公園にてお待ちしております」 女性「……きっと、それは貴方の“欲望(ねがい)”に関わることでしょう」 では、ユノが呼び出された場所へと向かう所でシーンを切りましょうか。 ▼オープニング3『ふたりがひとり』 シーンプレイヤー:カメリア・C・バートリー 白衣の大人達が慌ただしく行き交う病院の一角。 消毒剤の匂いが鼻につく廊下を抜けた先に、彼女の部屋があります。 先日、カメリア達が潜入したFHの研究施設で出会ったオーヴァード。 名前はユウ、本名は不明。 年の頃は10歳前後、くすんだ灰色の髪が特徴的な少女です。 ※ユウについて 警備員から身を隠そうと忍び込んだ部屋の中で彼女は酷く衰弱していました。 薄汚れたベッド、空になった点滴、繋がれた足枷、虚ろな瞳。 貴方はそんな彼女を見過ごすこともできず、危険を冒してFHの施設から連れ出しました。 UGN系列の病院へと担ぎ込まれたユウは手厚い看護の甲斐もあって一命を取り留め、体を起こして話せる程度には回復しました。 ユウ「あ、カメリアちゃん!」 病室に入って来たカメリア達の姿を見て、ユウが笑顔を見せます。 ※侵蝕率上昇でロールプレイ開始です ユウ「今日はカメリアちゃん達が来てくれて良かった……ずっと不安だったから」 ユウ「眠るとね、怖い夢ばかり見るの」 ユウ「あのね……みんなが連れてかれちゃう夢」 ユウ「そんなことしちゃダメなのに……ダメだって分かってるのに」 ユウ「……わたしには止められないの」 ユウ「ふぁ……もっと、カメリアちゃん達とお話したいのに」 ユウ「カメリアちゃん達といると、なんだか懐かしい匂いがして安心……すぅ」 ユウは寝てしまいました。 ※ユウが眠ると 廊下に控えていた顔馴染みの看護士さんが手招きしています。 カメリアがユウを病院に担ぎ込んだ際に対応してくれたUGNの協力者です。 胸の名札には田中良恵とあります。 良恵「何時もありがとね、カメリアちゃん」 良恵「あの、それで例の研究データの方は解析できたのかな?」 ※研究データについて カメリアがユウを連れ出した際、本来の目的である研究データも同時に奪取しました。 しかし、データには複雑なプロテクトが掛かっており、現在は専門部署の方で解析中です。 ユウが何らかの実験の被検体だったということは推測できていますが、詳細はまだ不明なため、本格的な治療は行えていません。 現在は栄養剤や精神薬の投与で、一時的に容態を安定させている状況です。 ぶっちゃけてしまえば、研究データの解析状況はミドルの情報収集の結果次第となります。 良恵「そっか、こっちでも手は尽くしているんだけど……」 良恵は何やら言いにくそうにしています。 良恵「その、ユウちゃん……起きていられる時間がどんどん短くなってきているの」 良恵「今日もカメリアちゃんが来るのを聞いて、無理に起きてたぐらいでね」 良恵「とりあえず、何か分かったら連絡して」 良恵「こちらからだと手続きを踏まないといけないから、カメリアちゃんを通した方が確実なのよ」 では、カメリアの携帯電話にUGNからの連絡が入った所でシーンを切りましょうか。 ▼オープニング4『奪われた自由』 シーンプレイヤー:一之瀬二葉 西日が差し始めた教室。 授業終了を知らせるチャイムと共に二葉が大きく背伸びをすると、その喉元に箒の柄が突き付けられました。 少女の声「一ノ瀬君、これ……受け取って下さい!」 タイミングが少しでも早ければ、一本取られて悶絶していたかもしれません。 箒の差出し人は隣の席の立花優子です。 ※侵蝕率上昇でロールプレイ開始です 優子「あ、ごめんなさい!つい、何時もの癖で」 そういえば、彼女が“地獄突き”の立花、と呼ばれていることを思い出しました。 優子「私、今日の掃除当番なんだけど、どうしても外せない用事があるの!」 優子「だから、お願い!この通り!」(両手を合わせ 優子「ありがとう、一ノ瀬君!お礼に今度、スペシャルDX定食、奢るから!」 スペシャルDX定食……それは頂点を意味する言葉。 学食にはあるまじき四桁メニューです。 優子は何度も二葉に手を合わせながら、駆け足で教室を出て行きました。 ※掃除を終えると 二葉が掃除を終えたのを見計らったかのように携帯電話が振動します。 メールのようです。 件名には「依頼あり」、本文には「支部にて」、とだけあります。 支部へと向かう途中の公園で、二葉は見覚えのある姿を発見します。 貴方に掃除を押し付けた張本人、立花優子です。 優子は10歳ぐらいの少女と一緒に鞠付きをしているようです。 ※声をかけると(声をかけない場合は※アイの決断) 優子「うわっちゃ!?」 優子は貴方の姿を見て、露骨に動揺しています。 優子「あはは……こんばんは、一ノ瀬君」 優子「さっきはごめんね、どうしても外せない用があったから」 優子「うん、この子との約束」 優子の視線の先には鞠付きに夢中になっている女の子が居ます。 くすんだ灰色の髪と真っ赤なリボンが特徴的な可愛らしい少女です。 優子「一緒に遊ぼうって約束してたの」 優子「あ、そうだ!良かったら、一ノ瀬君も一緒にどうかな?」 ※アイの決断 少女「うん、決めた!」 突然、少女が鞠付きを止めて楽しそうな声をあげます。 優子「どうしたの、アイちゃん?」 アイ「わたし、おねえちゃんのこと、気に入っちゃった」 アイ「優しいし、良い匂いするし、ちゃんと約束も守ってくれたし」 アイ「きっと、みんなも喜ぶと思うの」 アイ「だから、“一緒に来て、おねえちゃん”」 アイが《ワーディング》を発動。 同時にソラリスのエネミーエフェクト《蝕む声》を使用。 アイの方から蠱或的で甘い香りが広がってきます。 優子「……うん、一緒に」 アイ「うふふ、良かった」 アイは嬉しそうに優子に抱きつきます。 ※二葉が止めようとすると アイ「……あれ、おにいちゃん、誰?」 アイ「あ、もしかして、おねえちゃんの恋人?」 アイ「そっか、なら関係無いよね」 アイ「それじゃあね、バイバイ」 空いた手を振りながら、アイと優子が影の中へと沈みます。 アイが《瞬間退場》と《瞬間退場》を使用、シーンから退場します。 後に残されたのは優子の学生鞄のみ。 では、二葉が待ち合わせの場所へと急ぐ所でシーンを切りましょうか。