■シナリオメモ  1.敵役    ”シューラ・ヴァラ”矢神秀人    三年前の高速バスの事故で恋人を失ったオーヴァード。    ”永劫回帰(エーヴィヒ ヴィーダーケーレン)”綾瀬真花を殺害することで、    能力を起動させて事故そのものを無かったことにすることを企んでいる。    三年前の事故で恋人を失ったことでジャーム化、    その後はひたすら永劫回帰を追い続けていた。  2.登場NPC    ”シューラ・ヴァラ”矢神秀人 高校生/UGNイリーガル     永劫回帰を起動させるために、あらゆる犠牲を厭わない少年。    ”永劫回帰(エーヴィヒ ヴィーダーケーレン)”綾瀬真花 高校生/高校生     死ぬことで起動できるレネゲイド永劫回帰の保持者。  3.アウトライン    綾瀬真花を矢神秀人から守り、永劫回帰を正しく起動させる。 ■シナリオノート トレーラー   過去に起きた出来事、その事実を一つだけ書き換えることができるとしたら――。 ”永劫回帰(エーヴィヒ ヴィーダーケーレン)”にはそれが可能だ。 たった一つの事実の改竄は、それが例え地球の裏側の蝶の羽ばたきでも、 甚大な変化をもたらす可能性を持っている。 永劫回帰とはいかなるものか、知られているのは事実を書き換える力だということだけ。 だが、その危険性故にそれを狙っているものは多い。   もし、その力を手にすることができたなら――。   ダブルクロス 3rdEdition 「バタフライエフェクト」 ダブルクロス――、それは裏切りを意味する言葉。     参加NPC    ”シューラ・ヴァラ”矢神秀人(やがみ ひでと) 高校生/UGNイリーガル   元UGNイリーガルの少年。エージェント数名を殺害して失踪。    綾瀬真花(あやせ まなか) 高校生/高校生   吉利恵の友人の高校生。付き合いは長い。    美奈瀬夏樹(みなせ なつき) ボディガード/ティンダロスリーダー   ティンダロスのリーダー。前代表をクーデターで更迭した。   ハンドアウト   PC1 霧咲吉利恵 シナリオロイス:綾瀬真花 彼女はキミの仲の良い友人だ。 キミがオーヴァードとなりUGNチルドレンとなる前から付き合いがある。 キミは自身に起きた異変を、世界の真実を彼女に告げることはできないが、 それでも――、いや、だからこそ彼女との関係はそれまでと何ら変わらない。 「やっほ!キリ〜!ねぇ、今週暇なら買い物行こうよっ!」   PC2 悠木亮 シナリオロイス:”永劫回帰(エーヴィヒ ヴィーダーケーレン)” 永劫回帰。名探偵だったキミの父親の最後にして未完の仕事。 それに関する情報を収集しUGNに報告すること。 だが、それは叶わなかった。 キミの父は報告に向かう途中、キミの見ている前でジャームに殺されたからだ。 永劫回帰とは何だろうか。今、この仕事を完遂すべき時がきた。   PC3 飛雷音 シナリオロイス:美奈瀬夏樹 キミの敬愛する美奈瀬夏樹が警邏中にジャームに襲われ負傷した。 幸い大事には至らなかったが、当分は活動できそうにないとのこと。 入院中の彼女はキミを呼び出し、意外な事実を語った。 夏樹を襲ったのはジャームではなく、ティンダロス前代表派だという。 「何らかの陰謀があるわ。気をつけて行動すること、いいわね?」   PC4 笹山時子 シナリオロイス:”シューラ・ヴァラ”矢神秀人 キミの支部は一年前に失踪したUGNイリーガル矢神秀人を追っていた。 彼は5年前からUGNに協力するイリーガルだったが、 1年前にUGNエージェント数名を殺害して失踪。 永劫回帰に関するデータを持ち出して姿を消した。 しかし、キミは彼を居所を発見し、部下を率いて追い詰めた。  ・シーン構成 プレイヤー|PC1|PC2|PC3|PC4| オープニングフェイズ シーン1   ◎   ×   ×   × シーン2   ×   ◎   ×   × シーン3   ×   ×   ◎   × シーン4   ×   ×   ×   ◎ ミドルフェイズ シーン5   ◎   ×   ×   × シーン6   ×   ◎   ×   × シーン7   ×   ×   ◎   × シーン8   ×   ×   ×   ◎ シーン9   ◎   ×   ×   ○ シーン10  ×   ○   ◎   × シーン11  ○   ×   ×   ◎ シーン12  ×   ◎   ○   × シーン13  ×   ×   ◎   × シーン14  △   ◎   △   ○ シーン15  ◎   ×   ×   × シーン16  ×   ×   ×   × クライマックスフェイズ シーン17  ○   ○   ○   ○ エンディングフェイズ シーン18  ◎   ○   ○   ○ シーン19  ×   ×   ×   × シーン20  ◎   ×   ×   × シーン21  ×   ◎   ×   × シーン22  ×   ×   ◎   × シーン23  ×   ×   ×   ◎ ―――――――――――――――――――――――――――――――― オープニングフェイズ シーン1 「綾瀬真花」 シーンプレイヤー:霧咲吉利恵 キミが彼女と知り合ったのは随分前になる。 まだキミが世界の真実を知る前のことだ。 キミはキミの覚醒によって、多くを失い、様々なものが変化したが、 綾瀬真花との友情が変わることはなかった。 「やっほ!キリ〜!ねぇ、今週暇なら買い物行こうよっ!」 彼女は何も知らない。故に、今でもこうやってキミに接してくれる。 ・内容:吉利恵と真花のシーン ―――――――――――――――――――――――――――――――― オープニングフェイズ シーン2 「名探偵」 シーンプレイヤー:悠木亮 吾郎「亮か、すまないね。最近なかなか家に戻れなくて」 吾郎「夏美にも随分寂しい思いをさせてしまったかも知れないね」 吾郎「今大きな仕事をしていてね。なぁに、名探偵の腕の見せ所さ」 キミの父親は自他共に認める名探偵だ。 世の中の表も裏も知り尽くしているベテラン。 そんな父親は、どうやらUGNから仕事を請け負っているようだった。 (回想シーンです) ・内容:亮と吾郎のシーン ―――――――――――――――――――――――――――――――― オープニングフェイズ シーン3 「ティンダロスの猟犬」 シーンプレイヤー:飛雷音 美奈瀬夏樹がパトロール中にジャームに襲われ負傷した。 命に別状はないが、療養のために入院しているという。 彼女はキミに伝えたいことがあるらしく、病院までキミを呼び出した。 キミが彼女の病室を訪ねると、 彼女の怪我は思いのほか軽く、入院の必要も疑わしいほどだった。 夏樹「待っていたわ。私ならこの通り大丈夫よ」 ・内容:雷音と夏樹のシーン ―――――――――――――――――――――――――――――――― オープニングフェイズ シーン4 「ラーマの投槍」 シーンプレイヤー:笹山時子 ”シューラ・ヴァラ”矢神秀人。元UGN局外協力員(イリーガル)。 1年前にUGNエージェント数名を殺害して失踪。 その際に永劫回帰に関するデータを持ち出している。 キミの任務は彼を追うことだ。 郊外のアパート、ここが彼の隠れ家だ。 キミは部下を率いて周囲一帯を封鎖し、彼を追い詰めた。 ・内容:時子が秀人を追い詰めるシーン ―――――――――――――――――――――――――――――――― ミドルフェイズ シーン5 「日常を侵すもの」 シーンプレイヤー:霧咲吉利恵 キミは真花と中心街に来ていた。 少し行った通りには、真花のお気に入りのアクセサリーショップが並んでいる。 両手にはセレクトショップの買い物袋。 夏服が必要になってくる季節とは言え、 体一つでそんなに必要なのか疑わしい量だ。 真花「ねぇ、次あそこのショップ行こうっ!」 真花「あの店でこの前キリ〜に似合いそうな服見つけたんだ!」 ・内容:真花が攫われるシーン 突然、ワーディングが周囲を覆う。 脱力感と気鬱さがないまぜになったような感覚。 周囲の人々が脱力する中、三人だけがその空間に意識を留めた。 一人はキミ。 もう一人は、キミと同じ年頃だが、そのわりに痩せた、やつれた男だった。 秀人「やっと、見つけたよ……」 真花「えっ……、な……に……?」 そして、一般人であるはずの真花。 秀人「……、すまないね……」 秀人は瞬間退場IIを使用。真花と共にシーンアウト。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ミドルフェイズ シーン6 「遺されたもの」 シーンプレイヤー:悠木亮 キミと父親の吾郎の前には、 とても人とは思えない形状のバケモノが立ち塞がっていた。 吾郎「逃げろ亮、絶対に振り向くな――」 キミの父親は気丈にバケモノと対峙している。 吾郎「心配するな。名探偵の腕の見せ所だ……」 バケモノは、じりじりと、今にも飛び掛り食い散らさんと迫ってくる。 (回想シーン) ・内容:亮の覚醒シーン ―――――――――――――――――――――――――――――――― ミドルフェイズ シーン7 「永劫回帰」 シーンプレイヤー:飛雷音 キミは前代表派の動向に注意を払い、逐一夏樹に報告していた。 彼らに今のところ目立った動きはないが、 一つ気になるキーワードが出てきた。 ”永劫回帰(エーヴィヒ ヴィーダーケーレン)”。 どうやら前代表派はそれを探しているらしい。 夏樹「情報網の使用も限られるとなると、調査は難しいな……」 ・内容:夏樹が飛雷音に亮を紹介するシーン ―――――――――――――――――――――――――――――――― ミドルフェイズ シーン8 「since 1945」 シーンプレイヤー:笹山時子 アパートはプラスティック爆弾で爆破された。 その爆風に巻き込まれる中、キミにはとある光景がフラッシュバックする。 1945年8月、ヒロシマ――。 キミは旧日本軍に”造られた”超人兵士として、重要な任務を帯びていた。 銀色の凶鳥、戦略爆撃機、ボーイングB29スーパーフォートレス。 高度10000mを飛来する凶鳥の飛行経路を予測し、 高射砲を適切に配置、その迎撃を行うこと。 キミは堀栄三中佐と共にB29がテニアン島で原子爆弾を搭載したことを察知した。 栄三「目標候補地を絞り込めなければ、大勢の命が失われることになる」 (回想シーンです) ・内容:時子の回想シーン ―――――――――――――――――――――――――――――――― ミドルフェイズ シーン9 「UGN」 シーンプレイヤー:霧咲吉利恵 登場:笹山時子 真花が攫われた。 彼女にワーディングが効かなかったことも気掛かりだったが、 何より彼女の安否が心配だった。 こういうとき、最も頼りになるのは――。 キミはUGN支部長笹山時子に事態の報告を行う事にした。 ・内容:吉利恵と時子の合流シーン ―――――――――――――――――――――――――――――――― ミドルフェイズ シーン10 「若き名探偵」 シーンプレイヤー:飛雷音 登場:悠木亮 夏樹が言っていた探偵。 彼の事務所がこのあたりにあるはずだ。 キミは悠木探偵事務所の看板を見つけた。 彼ならきっとキミに協力してくれるだろう。 ・内容:雷音と亮の合流シーン ―――――――――――――――――――――――――――――――― ミドルフェイズ シーン11 「追跡」 シーンプレイヤー:笹山時子 登場:霧咲吉利恵 UGNエージェントを殺害し、アパートを爆破し、 そして吉利恵の親友の真花を拉致したシューラ・ヴァラ。 一刻も早く行方を掴んで捕らえたいところだが、情報が足りない。 (情報収集シーンです) ・内容:情報収集シーン ・情報項目 「シューラ・ヴァラについて」 技能:情報UGN 目標値9 ”ラーマの投槍(シューラ・ヴァラ)”矢神秀人。 元UGNイリーガル。1年前にUGNエージェント数名を殺害して逃走。 その際に永劫回帰に関する情報を持ち出している。 矢神はこの一年、永劫回帰を求めて彷徨っており、その行方を掴む事は難しかった。 しかし、ここ最近その動きは大胆になっており、 ティンダロスの全代表派と手を組んで活動を活発化させている。 情報を撹乱するためにUGNエージェントを殺害し、情報を持ち出し、 暴走ジャームをけしかけて悠木吾郎を殺害するなど、 永劫回帰に対して尋常ならぬ執着を持っている。 「真花について」 技能:知識レネゲイド 目標値9 ”永劫回帰(エーヴィヒ ヴィーダーケーレン)”綾瀬真花。 吉利恵の同級生で付き合いが長い。 5年前、ドイツに海外旅行へ行った際に、永劫回帰という特殊なレネゲイドに感染。 未覚醒だが、AWF(抗ワーディング因子)を持っている。 彼女が矢神秀人に狙われた原因は、 感染している永劫回帰というレネゲイドのせいである。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ミドルフェイズ シーン12 「遺志」 シーンプレイヤー:悠木亮 登場:飛雷音 キミの父親の未完の仕事。永劫回帰。 どういう偶然かは分からないが、今こそキミはその遺志を継ぐときがきた。 (情報収集シーンです) ・内容:情報収集シーン ・情報項目 「ティンダロス前代表派について」 技能:情報裏社会 目標値9 美奈瀬夏樹が更迭したティンダロス前代表の一派。 夏樹がティンダロスで台頭してからは、その勢力は衰えていた。 しかし、シューラ・ヴァラと接触。 永劫回帰の力を使うことにより、 夏樹のクーデターの事実を書き換えることで、 かつての勢力を取り戻せると思ってる。 シューラ・ヴァラと協力して永劫回帰の確保に動いている。 「永劫回帰について」 技能:レネゲイド 目標値9 特殊なレネゲイド因子。 その実態はほとんど不明で、レネゲイドと呼べるかどうかさえ確かではない。 その原因は永劫回帰の特徴にある。 永劫回帰は感染者の死によって起動する。 感染者を殺したものは、永劫回帰の力により、 過去に起きた事実を一つだけ書き換えることができる。  Eロイス:虚実崩壊   書き換えたい過去の事実一つに介入し、それを書き換える。   その結果、世界は大きく変化する。   書き換えた事実が地球の裏側の蝶の羽ばたき一つでも、   甚大な変化をもたらす可能性を持っている。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ミドルフェイズ シーン13 「その手が届いたら」 シーンプレイヤー:飛雷音 その日、長江は歴史的な洪水を起こしていた。 大勢の人や家屋が濁流に飲み込まれる中、 キミとキミの父親は樹に登り難を凌ごうとしていた。 いつ折れるかも分からない古木一本がキミたち親子の命綱だ。 ミシミシと嫌な音を立てている。 「雷音、無事か……。助けが来るまで頑張るんだ」 キミより低いところに掴まり、 半身を濁流に預けている父親の方が限界は近かった。 (回想シーンです) ・内容:回想シーン ―――――――――――――――――――――――――――――――― ミドルフェイズ シーン14 「矢神秀人の狂気」 シーンプレイヤー:悠木亮 登場:笹山時子 登場可:霧咲吉利恵、飛雷音 未曾有の力を秘めた永劫回帰。自分一人では手に負えない。 UGNに協力を求めるべきが適切だろう。 だが、もし、キミがこの力を使うチャンスが来たなら――。 (情報収集シーンです) ・内容:情報収集シーン ・情報項目 「矢神秀人の目的」 技能:噂話 目標値9 三年前、矢神秀人がUGNイリーガルだった頃、 UGNの作戦ミスで起きた高速バスの事故で恋人を失っている。 責任の一旦を感じたのか、矢神秀人が豹変したのはこの頃だった。 そして1年前、永劫回帰のことを知った彼は、 その力を使って作戦ミスを、高速バスの事故を書き換えようとしている。 そのためだけに殺した人間の数は二桁で収まらない。 彼は永劫回帰の力にとり憑かれたジャームだ。 「矢神秀人の行方」 技能:裏社会 目標値11 ティンダロスが管理する雑居ビルに空きテナントがあり、 そこを拠点にして活動している。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ミドルフェイズ シーン15 「幸せだった日々」 シーンプレイヤー:霧咲吉利恵 中間テストがそろそろ迫ろうかという時期だ。 それに、そろそろ高校受験のことも考えなければならない。 キミは不本意ながらも机に噛り付いていた。 鬱屈としたキミの気持ちを晴らす女神は、キミの親友の真花だった。 真花「キリ〜!遊びに来たよっ!!」 家の中まで聞こえるような大声でキミを呼んでいる。 一刀「おや、真花ちゃんはいつでも元気がいいね」 一刀「どうだい吉利恵? 勉強も大事だが、息抜きは必要だ」 一刀「母さんには内緒だぞ?」 (回想シーンです) ・内容:吉利恵の回想シーン ―――――――――――――――――――――――――――――――― ミドルフェイズ シーン16 「儀式」 マスターシーン ティンダロスが管理する雑居ビルの空テナント。 秀人「すまない……、突然こんなところに連れて来たりして」 真花「あの……、あたしなんか誘拐しても……」 真花「身代金?とか、そんなに無いですよ……」 秀人「そんなものは必要ないよ」 秀人「それに僕が欲しいのは、君なんだ」 真花「えっ……、あたし……」 秀人が右手に生成した槍で真花を貫いた――。 秀人「……そう……、僕には君が必要なんだ。永劫回帰」 ・内容:秀人が真花を殺すシーン ―――――――――――――――――――――――――――――――― クライマックスフェイズ シーン17 「超越までの時間」 キミたちがそこに到着すると、 手にした槍に血を滴らせる秀人と、 腹部から血を流しながら倒れている真花がいた。 秀人「存外早かったなUGN……」 秀人「だが、もう儀式は終わったところだ」 秀人「”永劫回帰”を”超越”する瞬間に立ち会えることを幸運に思うがいい」 ・内容:秀人との戦闘 ・真花が死ぬまでの時間 真花は致命傷を受けている。助かる見込みはない。 3R目のクリンナップに達すると真花は失血で心停止し、永劫回帰は起動する。 ・真花を助ける方法 真花が心停止を起こす前に真花にトドメをさすこと。 そうすることで永劫回帰の力を使って過去の事実を一つ書き換えることができる。 真花は5年前、ドイツに海外旅行して永劫回帰に感染した。 この海外旅行の事実を書き換えることで真花は感染者ではなくなる。 ・キミの望むままに過去の事実を書き換える方法 真花が心停止を起こす前に真花にトドメをさすこと。 そうすることで永劫回帰の力を使って過去の事実を一つ書き換えることができる。 何をどう書き換えるかを具体的にイメージするとよい。 この場合、真花は死亡する。 ・世界への影響 どんな選択をするにせよ、世界は必ず変化する。 どのような変化が起きるか予測することは、 カオス理論によって無限の精度の情報を演算する必要がある。 つまり、実質不可能である。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― エンディングフェイズ シーン18 「キミの選択」 シーンプレイヤー:霧咲吉利恵 登場:悠木亮、飛雷音、笹山時子 キミの親友は息を引き取ろうとしている。 助かる見込みは無い。 しかし、キミたちには一つの選択肢が与えられている。 無限の現在(いま)を選ぶ選択肢だ。 ・内容:永劫回帰を起動するシーン ―――――――――――――――――――――――――――――――― エンディングフェイズ シーン19 「永劫回帰を超越して改竄される過去」 真花はその日を楽しみにしていた。 真花「あ〜ぁ、ショックだよぅ」 しかし、あらゆる不運が重なって、 真花のドイツへの海外旅行は実現しなかった。 真花「楽しみにしてたのになぁ……」 楽しみにしていただけに、落胆も大きかった。 ・内容:真花の海外旅行中止 ―――――――――――――――――――――――――――――――― エンディングフェイズ シーン20 「真花との再会」 シーンプレイヤー:霧咲吉利恵 永劫回帰が起動して以来、教室の真花の席は空いたままだ。 誰もそのことに疑問を抱かない。 それが当然だと思っている。いや――、それが”事実”なのだ。 バタフライエフェクト。 これが、世界が書き換えられた結果だ。 ・内容:吉利恵のエンディング 真花「綾瀬真花ですっ!! えっと、長所は……」 真花「こ、声が大きいことですっ!! よろしくお願いします!」 真花「えっと、よろしくね?」 真花「この時期の編入って色々大変なんだよね」 真花「それで……、困ったことあったら助けてくれないかぁ、って? てへっ」 ―――――――――――――――――――――――――――――――― エンディングフェイズ シーン21 「命日」 シーンプレイヤー:悠木亮 夏美「お父さん、かっこ良かったよね……」 キミと姉の夏美は父親の墓参りに来ていた。 法事の段取りも済ませなければならず、 何かと忙しい中、二人だけ墓参りしよう。 そう言い出したのはキミの姉だった。 ・内容:亮のエンディング ―――――――――――――――――――――――――――――――― エンディングフェイズ シーン22 「美奈瀬夏樹」 シーンプレイヤー:飛雷音 夏樹「苦労かけたわね」 前代表派はこの事件で一段と立場を小さくした。 ティンダロスは完全に夏樹のものとなりつつあった。 復帰した夏樹はまずキミに労いの言葉をかけた。 夏樹「こう言うのもなんだけど、大きな後悔したことある?」 ・内容:雷音のエンディング ―――――――――――――――――――――――――――――――― エンディングフェイズ シーン23 「終戦」 シーンプレイヤー:笹山時子 1945年、8月15日。 ラジオから流れる玉音放送をキミと堀栄三中佐は聞き入っていた。 栄三「終わったな……」 栄三「あらゆる敵の手段を事前予測し”マッカーサー参謀”と呼ばれた私が」 栄三「超人兵士として全力を尽くして尚、悲劇を止められなかった」 広島と長崎では今なお惨状が続いていた。 ・内容:時子のエンディング ―――――――――――――――――――――――――――――――― ■告知 トレーラー   過去に起きた出来事、その事実を一つだけ書き換えることができるとしたら――。 ”永劫回帰(エーヴィヒ ヴィーダーケーレン)”にはそれが可能だ。 たった一つの事実の改竄は、それが例え地球の裏側の蝶の羽ばたきでも、 甚大な変化をもたらす可能性を持っている。 永劫回帰とはいかなるものか、知られているのは事実を書き換える力だということだけ。 だが、その危険性故にそれを狙っているものは多い。   もし、その力を手にすることができたなら――。   ダブルクロス 3rdEdition 「バタフライエフェクト」 ダブルクロス――、それは裏切りを意味する言葉。     参加NPC    ”シューラ・ヴァラ”矢神秀人(やがみ ひでと) 高校生/UGNイリーガル   元UGNイリーガルの少年。エージェント数名を殺害して失踪。    綾瀬真花(あやせ まなか) 高校生/高校生   吉利恵の友人の高校生。付き合いは長い。    美奈瀬夏樹(みなせ なつき) ボディガード/ティンダロスリーダー   ティンダロスのリーダー。前代表をクーデターで更迭した。     ハンドアウト   PC1 霧咲吉利恵 シナリオロイス:綾瀬真花 彼女はキミの仲の良い友人だ。 キミがオーヴァードとなりUGNチルドレンとなる前から付き合いがある。 キミは自身に起きた異変を、世界の真実を彼女に告げることはできないが、 それでも――、いや、だからこそ彼女との関係はそれまでと何ら変わらない。 「やっほ!キリ〜!ねぇ、今週暇なら買い物行こうよっ!」   PC2 悠木亮 シナリオロイス:”永劫回帰(エーヴィヒ ヴィーダーケーレン)” 永劫回帰。名探偵だったキミの父親の最後にして未完の仕事。 それに関する情報を収集しUGNに報告すること。 だが、それは叶わなかった。 キミの父は報告に向かう途中、キミの見ている前でジャームに殺されたからだ。 永劫回帰とは何だろうか。今、この仕事を完遂すべき時がきた。   PC3 飛雷音 シナリオロイス:美奈瀬夏樹 キミの敬愛する美奈瀬夏樹が警邏中にジャームに襲われ負傷した。 幸い大事には至らなかったが、当分は活動できそうにないとのこと。 入院中の彼女はキミを呼び出し、意外な事実を語った。 夏樹を襲ったのはジャームではなく、ティンダロス前代表派だという。 「何らかの陰謀があるわ。気をつけて行動すること、いいわね?」   PC4 笹山時子 シナリオロイス:”シューラ・ヴァラ”矢神秀人 キミの支部は一年前に失踪したUGNイリーガル矢神秀人を追っていた。 彼は5年前からUGNに協力するイリーガルだったが、 1年前にUGNエージェント数名を殺害して失踪。 永劫回帰に関するデータを持ち出して姿を消した。 しかし、キミは彼を居所を発見し、部下を率いて追い詰めた。     日時:6月12日(日曜日)22:30〜28:00 募集人数:4人 シナリオ傾向:シリアス傾向 連絡事項:参加させたいPCを最大二人まで添付してご応募ください。       締切は6/9の24:00、もしくは参加希望者が10名に達した時点とします。       参加PCを決定し、選考結果と共にハンドアウトを提示します。       当選された方で、ハンドアウトの変更を希望したい場合や、時間に間に合わない等の連絡がありましたら、       お早めにkazuyaまでよろしくお願いします。 レギュレーション:Exp〜100、通常ステージのPCのみ セッションチャンネル: #デュアルクロス_カズ #デュアルクロス_カズ裏 #デュアルクロス_カズデータ