■トレーラー   UGNとFHの争いは都市部だけでなく地方でも確実に拡大していた。 それは本州から海を隔てた北海道でも例外ではない。   マスターマインド「 UGN天塩、利尻、紋別支部は壊滅、稚内、北見支部は支部ごとFHに投降、留萌、士別支部はほぼダルマも同然ですわね。 」   マスターマインド天船巴の手によって、北海道道北は急激にFHの勢力に塗りかえられていった。 サインペンで地図に赤い×を入れていくマスターマインドに愉悦の哄笑が漏れる。   マスターマインド「 残りは、旭川ですわね。 ・・・旭川支部長はKGB出身の知略家と聞いておりましたがとんだ肩すかしですわ。 」   マスターマインド「 ともあれ敵が弱いにこしたことはありません。今回の成功を足場に、わたくしは欲望(ねがい)の成就に更に一歩近づきますわ。 あら・・・ 」   鳴りっぱなしの携帯に気づいたマスターマインドはそれを手に取った   マスターマインド「 何事ですの? 」   マスターマインドセル「 道北の各地のセルで、次々と離反者が・・・!! 」   マスターマインド「 なんだそんなことですか。 3人や4人、さっさと切り捨てられるでしょう? 」   マスターマインドセル「 それが、今まで制圧した地区に派遣された者やUGN側の投降者の6割強がジャーム化してこちらに被害を与えており、現状の攻略は不可能です。 援軍を・・・  (どがーん!!) うわあああああ!! 」   つーつーつー   切られた電話を前にマスターマインドは顔を顰めて無言で考え込む。   マスターマインド「 ・・・く、あははははははははは!!! 」 「 わたくしを虚仮にしてくれるなんてやるじゃありませんか! 」         「 ・・・後悔など生ぬるい、地獄を味あわせてあげますわ! 」   堰を切ったようにひとしきり毒を吐いた後、マスターマインドはいつものように、いつも以上の冷徹な頭脳を働かせた。   マスターマインド「 手持ちの駒はこれ以上減らすわけにはいきませんね・・・他のセルから使えそうな駒を引っ張ってきますか。 」   マスターマインドは表紙の黒いノートを取り出して、ショッピングカタログでも見るかのようにページを開き始めた。 うっすらと「閻魔帳」という題目があり、そこにはFH関係者の名前とその欲望(ねがい)や弱味がずらりと書き連ねられていた。 他人を操り勝利を手にするマスターマインドの心臓ともいえる情報カタログである。 彼女の標的は・・・そう       ダブルクロス 3rdEdition 「北の国から〜FH〜」    ダブルクロス――  それは、裏切りを意味する言葉。     ■募集用件 ・日時:7月14日(木曜)21:00〜26:00 ・募集人数:3〜4人 ・シナリオ傾向:通常ステージ。所属制限FH。 ・連絡事項:参加希望の方はキャラを最大二人提出してください。       締め切りは7/11の24:00とさせていただきます。       参加PCが決定した後に詳細ハンドアウトを作成します。   ・レギュレーション:Exp〜100、通常ステージのPCのみ、所属制限はFH限定。 ・セッションチャンネル:    irc.trpg.net (irc.cokage.ne.jp)    #デュアルクロス_●て・つ    #デュアルクロス_●て・つ裏    #デュアルクロス_●て・つデータ ■ハンドアウト PC1 マスターレイス10 ユノ・T・コードウェル 北海道道北での対UGN作戦が不調らしい。任務中に精神に異常をきたしてジャーム化したり、UGN側に裏切るエージェントが続出している。 その理由はUGN旭川支部研究施設でのレネゲイドウイルスの変異実験の成果にあるとコードウェル博士は見ている。 レネゲイドウイルスは人間の強い衝動に作用してオーヴァードに力を与え、逆にオーヴァードの衝動を引き延ばすことでジャームに変える。 そのあたりに理由がありそうだが、現状では判断材料が足りなさすぎる。 マスターレイス10に与えられた命令は、A山動物園地下UGN旭川支部研究施設に潜入しUGNが何を企んでいるのかを把握し、可能なら該当施設を破壊することである。 なお、UGN旭川支部長ウラジーミル・アレクセーヴィチ・チェルヌイフはKGB出身の元軍人でレネゲイド研究者でもある有能な男だ。十分に注意して事にあたること。 シナリオロイス:“白き神(ベロボーグ)”ウラジーミル・チェルヌイフ PC2 “黒き神” ヴェロニカ・チェルヌイフ はて、身に覚えがないのにマスターマインドから電話が鳴ってくる。なんでも忠告したいことがあるといっている。 マスターマインド「 実は道北での作戦が上手くいかないのはFH内部に内通者が多数いるらしくて。そのせいでセル同士がえもいわれぬ濡れ衣を着せあっている始末で」 「 貴女にも無関係ではないのですよ? そういえばUGN旭川支部から寝返ってきたやつがいるな。あいつが怪しい、って噂が立っていますよ? 」 すると窓から銃弾が撃ち込まれ、家の裏口から火の手が上がり、従者がわらわらと家の中に押し寄せてくる。 マスターマインド「 あなたが古巣とは決別したことをはっきりと証明して下さりませんと、悲しい誤解で命を失ってしまうかもしれませんわね・・・」 「わたくしが貴女の無実を保証して保護してさしあげてもよいのですが・・・それに足る誠意を見せていただきませんとね。 」 どうやらマスターマインドはヴェロニカに古巣の案内をしてもらいたいようだ。 シナリオロイス:“マスターマインド”天船巴 PC3 呪われた乙女(スキュラ) 犬飼 睦美 不覚をとってしまった。 空腹の余り、なぜか雪原にぽつんと置かれていたバター味噌コーンラーメンを食べたら途端に睡魔に襲われた。 脳裏に敬愛する巴様の「落ちている物を拾って食べるのは下品の極みですわ」という忠告がよぎったが、なぜか全くそれに従う気が起きなかった。 気づいた時にはUGNの施設に捕えられてしまっていた。妙な首輪をつけられたせいでエフェクトもまともに使えない。 しばらくしてやってきたのはUGNの偉そうな男と春日恭二。さっきまで一緒に作戦に参加してたお前がなんでそっちにいるの? 春日「FHなんてクソ食らえだ! 俺が勝てないのは上の連中がろくな任務を回してこないからだ。今日から俺は正義に目覚めたのだ!」 いくら春日が春日とはいえ、FHを裏切るなんて信じられない。しかし間抜けなやつめ、壁にひびが入っている。 これならエフェクトを使わずしても脱出できそうだ。見張りは春日だしな。 シナリオロイス:“ディアボロス”春日恭二? PC4 白い金糸雀(イノセンシア 弓束胡桃 マスターレイス10の先遣隊(ぼっちだが)として旭川市にやってきた胡桃。 プラタナス街道の洋菓子店をかいくぐり、あさひかわラーメン村を偵察、上野ファームに突撃しつつ、A山動物園に潜入する。 相手はジュンドッグにゲソ丼、江丹別そばにジンギスカンと強敵揃いであったが、全ての戦いにおいてなんとか勝利を収めた。 しかし受けたコレステロールダメージは重く、カロリーの侵蝕率が上がり過ぎている。 このままでは白い金糸雀改め太い金糸雀と名乗らなくてはなってしまう。 どこかで休養を取る必要がある。いったん郊外の雪原地帯まで退避したところ驚くべき光景が広がっていた。 そこは大勢のFHとUGN勢の死体と戦闘痕が転がる戦場だった。 そして何か助けを求めるような咆哮が聞こえてくるではないか。向かってみると、そこにはジャームに追われた小熊が一匹いたのだった。 シナリオロイス:小熊(名前を付けてください) OP1 シーンプレイヤーユノ 登場不可 コードウェル博士から指令を受け取るために博士の研究室にやってきたユノ 相変わらずパパは難解で高尚すぎてよくわからない研究をしているようだ。今日は衝動ごとのレネゲイドウイルス解析比較だとかしているらしい。 コードウェル「 ・・・以上の通り、道北制圧作戦は予想外に苦戦している。 その原因追究と作戦援護のためのUGN旭川支部A山動物園地下研究施設での情報収集・破壊が今回の任務となる。」 登場&RPどうぞ コードウェル「 早い話がターゲットの研究成果を盗み出し、その痕跡を抹消することだな。 ターゲットの研究はわたしの今後の研究の参考になりそうだ。 」 コードウェル「 ただ油断はするな。UGN旭川支部長ウラジーミル・アレクセーヴィチ・チェルヌイフはKGB出身の元ソ連の軍人。現在はレネゲイド研究者にして企業家としての表の顔を持つ多能で有能な男だ。 」 と、パーソナルデータについてまとめた書類をユノに渡す。 >UGN旭川支部長ウラジーミル・アレクセーヴィチ・チェルヌイフはロシア各地の支部を転々と任せられていた経歴を持つ。 >戦闘力やレネゲイド研究者としての能力もあるが、特に資金調達と経営手腕に関して素晴らしい腕前を持つ。 >ソ連崩壊後の経済危機の影響でどこも火の車の財政であったロシア国内の各主要支部を立て直しFHにとって無視できない勢力に育て上げた、 >また数年前には財政難のため閉園していたA山動物園を来園者の目線に添った経営と動物の行動展示というアイディアでもって国内トップクラスの動物園に押し上げた功績がある。 >その他観光や食品関係の企業も運営しているらしい。 コードウェル「マスターレイス10、いや、我が娘よ、簡単ではない任務だが無事に帰還し、任務を成功することを願っている。 」 OP2 シーンプレイヤーヴェロニカ 登場不可 はて、家の電話が鳴っている。何事かと思って手に取れば相手はあのマスターマインド。 FHのマスターエージェントとして華々しい功績を持つ反面、部下を捨て駒にしただの他のマスターエージェントが邪魔だったので謀殺しただの嫌な噂が目立つ人物でもある。 しかしFHに入りたてのペーパーエージェントの自分に声をかけてくるとは、嫌な予感しかしない。 マスターマインド「 はじめまして、「マスターマインド」天船巴といいますわ。 実はあなたにお願いしたいことがあるのです。 」 登場&RPどうぞ マスターマインド「 あなたは以前UGN旭川支部に所属していたしたそうね。 現在わたくしのセルは道北の各UGN支部を攻略しているところなのですが、その案内を頼めませんか? 勿論あなたのセルのセルリーダーには話を通していますし、成功後はそれなりにまとまった報酬を与えるつもりですわ。」 すると窓に何発か銃弾が撃ち込まれ、盛大にガラスが飛び散る。 そして家の裏口から火の手が上がったようだ、嫌なにおいの煙がこちらまでたなびいてくる。 さらに玄関口から従者がわらわらと家の中に押し寄せてくる。 FH末端エージェント「 この女が旭川に情報を流しているんだな! 」「 おのれ、セルリーダーの仇! 」 身に覚えがないのにマスターマインドから電話が鳴ってくる。なんでも忠告したいことがあるといっている。 マスターマインド「 実は道北での作戦が上手くいかないのはFH内部に内通者が多数いるらしくて。そのせいでセル同士がえもいわれぬ濡れ衣を着せあっている始末で」 「 貴女にも無関係ではないのですよ? そういえばUGN旭川支部から寝返ってきたやつがいるな。あいつが怪しい、って噂が立っていますよ? 」 マスターマインド「 あなたが古巣とは決別したことをはっきりと証明して下さりませんと、悲しい誤解で命を失ってしまうかもしれませんわね・・・」 「わたくしが貴女の無実を保証して保護してさしあげてもよいのですが・・・それに足る誠意を見せていただきませんとね。 」 どうやらマスターマインドはヴェロニカに古巣の案内をしてもらいたいようだ。 OP3 シーンプレイヤー睦美 登場不可 不覚をとってしまった。 空腹の余り、なぜか雪原にぽつんと置かれていたバター味噌コーンラーメンを食べたら途端に睡魔に襲われた。 脳裏に敬愛する巴様の「落ちている物を拾って食べるのは下品の極みですわ」という忠告がよぎったが、なぜか全くそれに従う気が起きなかった。 気づいた時にはUGNの施設に捕えられてしまっていた。妙な首輪をつけられたせいでエフェクトもまともに使えない。 しばらくしてやってきたのはUGNの偉そうな男と春日恭二。さっきまで一緒に作戦に参加してたお前がなんでそっちにいるの? 春日「FHなんてクソ食らえだ! 俺が勝てないのは上の連中がろくな任務を回してこないからだ。今日から俺は正義に目覚めたのだ!」 いくら春日が春日とはいえ、FHを裏切るなんて信じられない。 登場&RPどうぞ UGN幹部風「 Доброе утро(おはよう) FHエージェントの君。 ろくに暖房もきかない居心地の悪い部屋で済まないね。 まぁどこもかしこも経費節減で苦しいのさ。 」 この男日本人ではないな、訛りからしてロシア人、クマのような大男だが目はつぶらで見た目はけっこうとっつきやすそう。 ウラジーミル「わたしはウラジーミル、UGN旭川支部長だ。 そこの春日君はFHでは名の知れたエージェントだったそうだが今やFHの非道さに気づいてUGNで働くタワーリシチだ。 君もよければどうかね? 極上のウオッカとピロシキをご馳走するよ。」 ウラジーミル「 ははは、これは嫌われたものだ。 まぁわたしは拷問とか無意味な殺戮とかは好きじゃないので協力しないならしないでそこでゆっくりしてもらうぐらいさ。KGB時代はカフカスで吐き気がするようなことをやっていたが、歳をとって色々感傷的になってしまったようでね。 」 ウラジーミル「 では春日君。早速だが初めての任務だ。君にここの見張りを任せよう、退屈な任務で申し訳ないね。 」「 わたしは次に一条通りで待機しているUGN舞台にマスターマインドセル本部へ奇襲をかけるよう指示しなくてはならないのでね。 」 といってウラジーミルはでていった。 春日「Да-с(イエスサー)! 支部長殿 自分はいかなる任務でも文句ひとつ言うことなく全うするであります! 」 おや、隙間風が寒いと思って春日「Да-с(イエスサー)! 支部長殿 自分はいかなる任務でも文句ひとつ言うことなく全うするであります! 」 早くUGNの奇襲をしらせなければセルの皆が危ない。 ウラジーミル「 ・・・上手く逃げてくれたようだ。 しかしディアボロスの不運は噂以上であったな。 」 OP4 シーンプレイヤー胡桃 登場不可 マスターレイス10の先遣隊(ぼっちだが)として旭川市にやってきた胡桃。 プラタナス街道の洋菓子店をかいくぐり、あさひかわラーメン村を偵察、上野ファームに突撃しつつ、A山動物園に潜入する。 相手はジュンドッグにゲソ丼、江丹別そばにジンギスカンと強敵揃いであったが、全ての戦いにおいてなんとか勝利を収めた。 しかし受けたコレステロールダメージは重く、カロリーの侵蝕率が上がり過ぎている。 どこかで休養を取る必要がある。いったん郊外の雪原地帯まで退避したところ驚くべき光景が広がっていた。 そこは大勢のFHとUGN勢の死体と戦闘痕が転がる戦場だった。 そして何か助けを求めるような咆哮が聞こえてくるではないか。向かってみると、そこにはジャームに追われた小熊が一匹いたのだった。 登場&RPどうぞ こぐま「 くまぁぁ 」( ママ、おねがい、しょうきにもどって! ) 母熊「 GMUAAAAAAA!!! 」 ジャームはかろうじて熊の面影が残っているものの、完全獣化でもはや怪獣としか見えないごつごつとした生き物だ。 背筋がたまらず震えてしまう、足が思わずすくんでしまう。逃げたほうがいいに決まっている。 ミドル1 シーンプレイヤー:ヴェロニカ 登場不可 サンクトペテルブルグにいたとき、君には大切な友人がいた。 小熊だ。母熊が死んでしまったのか、家族から離れてしまったかはわからないが街にうろついていたのを保護したのだ。 君はつらい任務や厳しい戦闘訓練から恰好の逃げ場を見つけたように小熊をたいそう可愛がっていた。 そして小熊もヴェロニカに失った何かを求めるように懐いていた。 ところが、何年かたった後 二人の別れは突然に、残酷な形で訪れる。 小熊が急になつかなくなり、暴力的な反応をするばかりかジャーム化してヴェロニカに襲い掛かってきたのだ。 小熊「GYAMAAAAA!!! 」 登場&RPどうぞ さっきまで小熊だったのが信じられないほど巨体を持っている。巨神獣化というエフェクトだ。 彼は持てる力に振り回されるまま大木のような腕でヴェロニカをつかみ、力任せにひねりつぶそうとする。 ウラジーミル「腕の第二関節を切り落として脱出しなさい! 」「 ウラジーミル「 そして目を狙え、ヴェロニカ。 相手は覚醒したばかりのジャームで力の使い方をまだ知らない。冷静に対処すれば今のお前でも勝てる 」 義父は今までヴェロニカが小熊をどれほど大切にしていたか知った上で残忍な戦法を次々と提示してくる。 小熊「 GY・・・GAAAA!!! 」小熊が仰向けに倒れ、暴走が収まると元の犬くらいの大きさの体に縮んでいき、懇願するような表情のまま体を冷たくしていった。 ウラジーミル「 おめでとうヴェロニカ。 近しい者相手でも、それが敵ならば、平和の障害となるならば情けを捨てて挑む。 その覚悟があってお前ははじめてUGNの構成員となりえる。 」 だが、後日ヴェロニカは知ってしまう。 支部の古い資料の中にその日の真相が記されていたのだ。 小熊がジャーム化したのは義父が研究していた「裏切りの因子」とやらが彼の留守中に研究施設から漏れ出たためだ。 他にも義父の研究施設に出入りしていた数人の人間が精神に異常をきたしたり、ジャームになりかかっていたらしい。 ミドル2 シーンプレイヤー:ユノ、胡桃 登場不可 粉雪が降りすさぶ、曇りがちな天気の下 二人は旭川の熱気漂うラーメン屋の中で落ち合った。 時間が早いせいか客は自分たち二人だけだ。 ラーメン屋店主「 いらっしゃいませ! 」 胡桃はさっき飽きるほど食べたのでおなかがいっぱいかもしれないが。 登場&RPどうぞ そういえばA山動物園へやってきたとき 本日は改装準備のため閉園していると入り口が閉まっていた。 ミドル3 シーンプレイヤー睦美 登場可能ヴェロニカ やっとのことで一条通りのマスターマインドセルが貸し切ったビルに戻ってきた睦美 しかしなんだか気分がおかしい。ここに戻ってきても気が休まらない。 それどころかいつもの面子に不信感まで感じてくる。 とりあえずは春日が裏切ったことやこの建物が危ないという報告はしたが・・・ セル「 睦美、UGNに捕まったとか聞いたが大丈夫だったか? 」「それにしても春日遅ぇーな 」 登場&RPどうぞ セルA「動けるセルメンバーはあらかたここに集結させた。UGNが何人来ようと落ちまい 」 セル伝令「伝令ー! 籠城していた留萌、士別支部のUGNが脱出した! 旭川の連中が支援したようだ。包囲していたセルメンバーは壊滅! 」 セルA「 って、おい、睦美、全く違う所に敵がいってんじゃねーか! 」 セルB「ガセ情報を掴まされましたね。 所詮は知能も犬ですか。 」 セルC「 よし、っと 外せそうだ 」 と、セルCによって首輪を外したところで・・・ セルメンバーAからは大事に取っていたケーキを食べられた恨みを思い出す。 セルメンバーBからは炊飯ジャーの中の米を全部ドッグフードに変えられた憎しみを思い出す。 セルメンバーCからはゼノスに襲われそうになった時に囮にされて我先に逃げ出された怒りを想い出す。 そして巴様には任務失敗した時、せまい箱の中にきっつい香水といっしょに24時間閉じ込められた苦しみを思い出す。(シュレディンガーの犬の刑) ミドル4 シーンプレイヤーヴェロニカ 登場可能ユノ、胡桃 エージェントBとともに夕闇の旭川の街を哨戒するヴェロニカ。 小雪がしんしんと降り注ぎ、いかにも寂寥としたプラタナス並木の道を歩いていたところ、ヴェロニカに声がかけられる。 それは懐かしくも空恐ろしいあいつだった。 ウラジーミル「С возвращением(おかえりなさい) ヴェロニカ、ようやく戻ってきてくれたのだね。 随分長いことさがしたよ。 さあ、UGNに戻るぞ。 」 何事もなかったかのようにウラジーミルは手を差し伸べる。 登場&RPどうぞ ウラジーミル「 ふふ、君がFHに飛び込んだことはよーく知っているとも。 だがね、それは君の本心ではない。 君は気の迷いで裏切りたくなっただけなのだよ」 と、ウラジーミルが差し出したのはほかほかの旭川醤油ラーメン。スープの利尻昆布だしがよく利いてそうだ。 ウラジーミル「幸いなことに君はジャーム化しなかった。ならばこれを食べれば元の愛らしい君に戻れるはずさ。 」 ウラジーミル「嫌というならば、少し頭を冷やしてもらうとしよう 」 ミドル5 シーンプレイヤー犬飼睦美 登場可能ユノ、胡桃、ヴェロニカ わだかまる衝動を発散するため、勢い任せに飛び出していった睦美。 小雪がしんしんと降り注ぐ中、きみは野良犬のような寂しさと飢えを感じていた。 とはいえ、今更戻るわけにもいかない。そんな睦美に後ろから声がかけられる。 春日「ふはははは、これでわかっただろう? FHに仲間を求めるのが間違っているのだよ。 皆が皆自分が一番大事に行動しているからな。 」 春日「 お前さえよければUGNに口を聞いてやってもいいぞ? 少なくともお前に開いた空っぽのところを埋めるくらいのことはできる。 」 まさにそれは悪魔(ディアボロス)の囁きだった。 登場&RPどうぞ 春日と戦闘 72 ミドル6 シーンプレイヤー胡桃 他登場可能 春日を捕えてみるとやっぱり何か様子がおかしい。 また、睦美の体にも異常が現れ始めている。 コードウェル博士が近くに待機させていた調査研究班に春日の身柄を預け、調べさせてみるとどうも春日のレネゲイドウイルスが異常をきたしているという。 ジャーム特有のレネゲイドウイルスの特性が現れ始めているが、理性を保っている状態になっているらしい。 この謎を解かなければFHは混乱するばかりでUGNと戦うのは難しい。 登場&RPどうぞ 情報収集パート  ・ウラジーミルの企みについて (情報グルメ、情報軍事 目標8 ウラジーミルは主要なUGN職員に裏切りの因子の抗体を作らせた後、 ラーメンスープで作った雪を北海道中に散布させることで残ったFHやUGNに反する勢力などを組織から離反させ瓦解させてしまう計画を立てている。 その過程で発明した副産物は旭川醤油ラーメン、函館塩ラーメン、札幌味噌ラーメンなどご当地メニューとなって地元の人たちから愛されている。 しかし、こんな作戦はなんというか彼のやり方らしくない。 どうやら彼が昔起こした事故とやらに秘密があるようだ。 ・ウラジーミルが起こした事故について 昔ウラジーミルがユジノサハリンスク支部長だった時に彼の留守中に起きた事故。 その原因はサンプルの衝動嫌悪のレネゲイドウイルスが自我を持ったことで起きた。 フラスコの中からあふれ出し、その際数人の関係者と小熊一匹を巻き込み彼らの自我と衝動を暴発させた。 ウラジーミルはその事故をどうにか処理したが、本人も知らない間にウイルスの影響を受けている可能性が大きい。 ・レネゲイドウイルスの変異について (知識レネゲイド、情報FH 目標8 レネゲイドウイルスには背信者という名前の通り生来的に「普通の状態を裏切る」性質を持っている。 それは日常を裏切る能力、常識を裏切る力、欲望のために近しい物を裏切る行為などといった形で現れる。嫌悪衝動のレネゲイドウイルスは特にその傾向が強いようだ。 彼が長年の研究の末作り上げたラーメンスープは飲んだオーヴァードにその性質を強め、好きな人や所属している組織を裏切りやすい精神状態にしてしまう。 しかしまだまだ不安定な代物なので人によっては効力が薄かったり効き目が強すぎてジャーム化してしまうこともある。 ただし彼はこのスープの抗体を作ることにも成功しており、主要なUGNの戦力はあらかじめ配給という形で抗体を飲ませているようだ。 ・裏切りの因子の抗体について (知識レネゲイド 目標8→12) 少なくともウラジーミルと主要なUGNエージェントは皆抗体を作っている。 彼らから抗体を奪うか、あるいは裏切りの因子の活性化スープを飲んだにも関わらずその効果が表れていない人物を探す必要がある。 そういえば、カムイ君はあれだけ同士討ちした戦場の中でも一人まともだったが・・・? ミドル7 シーンプレイヤーヴェロニカ 他登場不可 マスターマインドセルに、抗体とレネゲイドウイルスの変異、そして睦美や春日の変調が治ったことについての情報を知らせるために一条通りへ戻ろうとしていたヴェロニカ そこにまたやつが現れた! ウラジーミル「 なに、食べれば目が覚める。 これは抗体だからな。 」 陽炎の衣使用、隠密状態で待ち構えていたウラジーミルが無理やりラーメンの丼をヴェロニカの顔に押さえつけた! 熱い! しかし美味い! 苦しい! しかし香ばしい!  やがてあまりの暑さとうまさと苦しさと香ばしさで気を失ってしまう。   ここはどこだ・・・? 険しく生える針葉樹林、晴れているのに肌を凍えさせる空気 どうも日本というよりはロシアの森のようだ。木々の麓にいくつもの十字架が佇んでいる。 少し離れたところに飾り気のない素朴な雰囲気の修道院・・・そうだ、ここはサンクトペテルブルク、ノヴォデーヴィチ修道院の墓地だ。 すすり泣き・・・? どこから・・・ わたしだ 気づけば自分は二つの十字架の前で小さな体を大きく振るわせて泣き崩れていた。 そばには喪服の数人の大人・・・ 一人は、ウラジーミルだ。しかしまだ若い。 思い出した。この日の数日前、FHエージェントによって自分の一家は強制覚醒ささせられ、理性を保てずジャーム化した父母は駆けつけてきたUGNによってFHエージェントもろとも殺された。 ウラジーミル「こんな言葉では納得しないだろう、だが、それでも言わせてくれ。 本当に済まなかった・・・わたしがもう一時間早く情報を解析できていば・・・ 」 回想シーンです。 登場&RPどうぞ ウラジーミル「 君の両親の命を無駄にはさせない。 彼らだけでない、今まで救えなかった者たちの命を糧に、これから一人でも多くの人をFHの脅威から救うことを肝に銘じる。」 ウラジーミル「 ・・・いや、そんなことを言っても、君は救われないだろう。 これから君はどうしたい? わたしにできることならば君の願いを尊重しよう。 」 意識を失っているうちに、いつの間にかUGNの地下研究施設らしい場所に運ばれていた。 やがて、ヴェロニカは自分が特にどうとでもない理由でUGNから抜け出したことを思い出す。 そう、ヴェロニカも小熊と同様に、ウラジーミルの実験施設の事故で裏切りの因子を活性化させられてFHに走ったのだ。 しかし・・・今のヴェロニカは長い期間FHにいた。 確かにUGNも辛いことが多かったが、辛さで言えばFHもそう大差ない。 制約が多いが支部長の娘という事もあり比較的安全の保障されているUGN、自由だが完全実力主義の群雄割拠であるFH どちらにも仲間や肉親はいるが・・・ 今のヴェロニカはどちらを選ぶだろうか? ミドル8 シーンプレイヤーユノ 他登場可能 ヴェロニカがさらわれた! しかし行き先は一つしかない。 マスターマインドセルと合流し、UGN旭川支部、A山動物園へ急ぐ! 見ると、そこには動物たちがバリケードを築いていた。 A山動物園の動物の中にはUGNエージェントのレネビが多量に含まれていたのだ! 彼らの知覚とパワーをかいくぐって 旭川支部地下研究施設を目指すのは簡単ではなさそうだ。 しかしそこに助っ人が現れる。 春日「 だいじょうぶだ・・・おれはしょうきにもどった! 」 登場&RPどうぞ 春日「 ただ単にFHを抜けてたふりをしていたわけじゃないぞ。 地下研究所まで直通のルートがあるのだ。 」 鍵いらずの歩みを使い、マンホールの隙間から潜入 内側からマンホールを開ける。 クライマックス 185 SUミラーイメージ(4回) AT鏡の中の人形(4回) フラッシュゲイズ -6d 妖精の手(3回) 歪みの領域(射撃のみ) 相手に15点反撃 鏡の盾 最大80点反撃 復讐の領域 ドッジ: リフレックスエンハイ+神の眼+水晶の眼 (全知の欠片(一回) ピンポイントレーザー+マスヴィジョン+小さな塵+形なき剣+アニマルテイマー ドッジダイス−2 最大3人まで 14r7+8 x+1d10+28 12r6+6 裏切りの因子活性スープ Eロイス:歪んだ囁き、楔の呪い (さらなる絶望(盾役) HP150 ウラジーミル HP140 防御10 行動19 春日恭二 行動11 獣の力+獣の殺意+吸収+オールレンジ+血の宴+渇きの主+コンセ:キュマ 15r7+5 x+1d10+17 92