―――――――――――――――――――――――――――――――― ○PC1  PL:toy “水波能女(ミヅハノメ)”秋葉瑞葉(あきば・みずは) ・シンドローム:モルフェウス×サラマンダー ・ワークス/カヴァー:ダークワンA/旅行者 ・データ:攻撃/近接/単体/情報 http://sororatelier.sakura.ne.jp/dual-cross/pc_list2/list.cgi?id=177&mode=show ○PC2  PL:徹人 “血の掟(オメルタ)”ロベリア・ヴェンデッタ・ルカーニア ・シンドローム:エグザイル×モルフェウス ・ワークス/カヴァー:犯罪王A/貿易商 ・データ:攻撃/間接/単体/情報 http://sororatelier.sakura.ne.jp/dual-cross/pc_list2/list.cgi?id=78&mode=show ○PC3  PL:timi “フォース”オスヴァルト・ビーレル ・シンドローム:エンジェルハィロゥ×サラマンダー×ブラッグドッグ ・ワークス/カヴァー:超人兵士C/レジスタンス ・データ:攻撃/間接/範囲 http://sororatelier.sakura.ne.jp/dual-cross/pc_list2/list.cgi?id=197&mode=show ○PC4  PL:時雨 “雪闇の魔女”リリシア・クロムウェル ・シンドローム:サラマンダー×バロール ・ワークス/カヴァー:魔術師/骨董品屋&魔女 ・データ:攻撃/間接/単体/憎悪付与/カバーリング http://sororatelier.sakura.ne.jp/dual-cross/pc_list2/list.cgi?id=194&mode=show ―――――――――――――――――――――――――――――――― ―――――――――――――――――――――――――――――――― ▼ミドル9『可能性の原石』  マスターシーン ▼クライマックス1『禍根を断ち切るために』 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ▼ミドル9『可能性の原石』  マスターシーン ―――――――――――――――――――――――――――――――― 「どうするかは、結局ベンジャミンさん次第です。……上手くいったとしても、それはあるかどうかもわからない、“獣”を引き剥がす方法を探すことになるんですから」 「今が無理なら、未来の可能性に賭ける。……最悪、最低よりいい方法だと思います、何仙姑様」 「……試すんなら、止めはしねーです」 「それでいこうか。もうこれ以上考えあぐねても仕方ない。敵さんも段々近づいてきてる」 そう言って彼女達は飛び出して行く。 「……本当に人間とは面白いものですね。希望という不確定要素のために危険を犯そうとする。……“アレ”を消滅させる手段など在るはずも無いというのに」 誰に向けた訳でもない只の独り言。 けれども、人の子は迷わず応える。 「それでも、俺は諦めたくない……見ず知らずだったあの人達がこんなにも頑張ってくれてるんだ……俺が諦めていいはずがない」 ふと気付けば、戯れに拾ったはずの石が輝き始めていた。 「貴方の未来、その全てを賭けることになりますよ?」 「……リアが言ってたんだ。“姉の傍にいてやること。それは世界でベン、あんたしかできないこと”だって」 「だから、俺がアロンの分まで……アロンと一緒に姉ちゃんを守るんだ!」 自分にはその進化の早さが少しだけ羨ましくも思えた。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ▼クライマックス1『禍根を断ち切るために』 ―――――――――――――――――――――――――――――――― 小屋の外には見覚えのある顔と見知らぬ顔が交互に並んでいた。 ハンス「随分と待たせてくれたわね……劣等民族の分際で」 ハンスの隣には白髪と黒髪の二人の兵士が付き従っている。 カール「……勝手に押し掛けておいてよく言うよ」 後方に控えていたカールが呆れた様子でボソリと呟いた。 ※登場は全員、侵蝕率上昇でロールプレイ開始です。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ○シーンに登場すると ハンス「あら、あのケダモノの姿が見えないようだけど……まぁ、いいわ。炎に巻かれたぐらいで死なないのは実証済みだし」 ハンス「眼球を抉り出しても再生するぐらいなのよ?」 ハンス「フフッ、“アレ”を量産できればこの世界を穢す劣等民族なんて一掃できるわ」 ハンスは自らの想像に悶えているようだ。 ハンス「我がドイツ第三帝国の科学力に不可能なんて存在しないのよ!」 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ○カールを説得しようとすると カール『とまぁ、そこの変態はもうどうしようもないんだが』 不意にキミ達の耳元に声が届く。 音声伝達力を操作する《彼方からの声》によるものだと推測できます。 カール『……で、最悪を最良にする方法は見付けられたのか、坊主』 カールは苦笑を浮かべながらも問いかけてくる。 カール『……それは、随分と荒唐無稽な話だな』 カール『殺しても死なない獣に、封印の槍……さらには仙人ときたか』 カール『そんな世迷い言を信じて、町一つ壊滅させるような化け物を見過ごせ、と?』 ―――――――――――――――――――――――――――――――― 以下の判定に成功すると、カールを納得させることができます。 ●判定  技能:〈意志〉  難易度:10以下(失敗)/20以上(成功) ・達成値が11〜19の間だった場合、クライマックス3へ分岐する。 ・成功した場合、クライマックス4へ分岐する。 ・失敗した場合、クライマックス5へ分岐する。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ○判定の達成値が11〜19だと カール『たぶん、お前らの言葉に嘘は無いんだろう』 カール『……けどな、それを鵜呑みにして全てを任せられるほど、人間できちゃいないんだよ』 カール『だから、証明してくれ』 カール『お前らには有言実行できる力があると……俺の代わりに、終わらせることができるんだと』 そう言って、カールはゆっくりとキミ達に向き直ります。 カール『丁度、ここにはそのために必要な全てが揃っている訳だしな』 カールが右手を握り締めると小瓶の破片が零れ落ちる。 ハンス「な、何してるのよ、シュヴァイツァー!?せっかく調合した“薬”を!」 カール『やっぱ、喧嘩ってのは素面でやるもんだよな」 カールは楽しそうに笑う。 カール「それじゃ、始めようぜ」 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ○判定に成功すると カール『……通りすがりの正義の味方を信用するのはガキだけだと思ってたんだがな』 カール『ま、こんな展開も悪くないか』 そう呟きながら、カールは無造作に右手を振るう。 刹那、ハンスの首筋から鮮血が噴き出す。 ハンス「ッ!?」 しかし、白髪の兵士が咄嗟に庇ったこともあり、致命傷にはならなかったようだ。 カール「ちっ、先手必勝とはいかないか」 ハンス「あぁ、血が……劣等民族混じりの分際で、この私に血を流させるなんて!」 ハンスは憤怒の形相を浮かべながら、懐に手を入れる。 取り出したのは白い“何か”の入った小瓶。 そして、蓋を空けて、その中身を一気に噛み砕く。 カール「例の骨とやらも今ので最後だ。まぁ、効能自体が劣化してるようだがな」 ハンス「ヒッ、ヒヒ……殺してやる……惨たらしく引き裂いて、殺してやる!」 首筋以外にも目耳鼻口全てから噴出した鮮血に濡れて、ハンスが変貌していく。 人間という皮を破って出現したのは真紅の獣毛に覆われた巨躯の獣。 だが、キミ達には分かる。 あれは外見だけの“紛い物”だと。 カール「白と黒の“獣”はこっちで引き受ける……バカの相手は任せるぞ」 カール「……俺が助けに行くまで死ぬなよ、嬢ちゃん達」 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ○判定に失敗すると カール『たぶん、お前らの言葉に嘘は無いんだろう』 カール『……けどな、通りすがりの正義の味方を信用できるのは子供の時だけなんだよ』 カール『それに、俺自身にも“アレ”を見逃せない理由があってな』 カール『……ま、殺された家族の復讐なんて在り来たりなもんなんだけどよ』 カール「そう、俺の兄貴を……アッシェンをあんなにしておいて、自分だけ救われようってのは些か身勝手過ぎるだろ」 カールの呟きは暗く淀んだ“何か”を漂わせている。 ハンス「……シュヴァイツァー?」 ハンスは怪訝そうにカールに視線を向ける。 カール「さぁ、始めようぜ」 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ○クライマックス3戦闘が終了すると カール「……あぁ、教え子に超えられるってのも悪くないもんだな」 カール「勝者の特権だ……後は好きにしろ」 カールは心底、愉快そうに言い放つとその場に崩れ落ちた。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ○クライマックス4戦闘が終了すると ハンス「――――――――!!」 ハンスは獣のように吠えると、その場に崩れ落ちた。 カール「どうやら、そっちも終わったようだな……本来なら、拍手でもしてやりたい所なんだがな」 カールの脇にはハンスを護衛していた二人が倒れている。 しかし、カール自身も満身創痍のようだ。 カール「ま、“死人に口無し”って言うしな……これにて一件落着、だろ」 カール「……あぁ、これで……兄貴にも自慢できそうだ」 カールは誇らし気に笑うとその場に崩れ落ちた。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ○クライマックス5戦闘が終了すると カール「ったく、笑えねえよな……狩人が獣に成り果てるなんてよ」 カールは自嘲めいた呟きだけを残し、その場に崩れ落ちた。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― では、シーンを切り替えます。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ―――――――――――――――――――――――――――――――― ▼バックトラック ▼エンディング1『neverending』  シーンプレイヤー:合同 ▼エンディング2『咲き誇るのは雪割草』  シーンプレイヤー:リリシア ▼エンディング3『辻褄合わせの英雄譚』  シーンプレイヤー:オスヴァルド ▼エンディング4『過去との決別』  シーンプレイヤー:ロベリア ▼エンディング5『未来への約束』  シーンプレイヤー:瑞葉 ▼エンディング6『someday』  マスターシーン ―――――――――――――――――――――――――――――――― ▼バックトラック ―――――――――――――――――――――――――――――――― 戦闘3 Dロイス《触媒》/Eロイス《妄念の姿》、Eロイス《衝動侵食》  戦闘4 Dロイス《野獣本能》/Eロイス《殺刃圏》 、Eロイス《唯我独尊》  戦闘5 Dロイス《触媒》/Eロイス《定まりし殺意》、Eロイス《妄念の姿》、Eロイス《衝動侵食》  経験点:14+3 #report xx ―――――――――――――――――――――――――――――――― ▼エンディング1『neverending』  シーンプレイヤー:秋葉瑞葉 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ミストの村に静寂が戻る。 何仙姑「どうやら、終わったようですね」 空間の揺らぎと共にアルマを抱いた何仙姑が現れる。 その後ろには“竜殺しの槍”を手にしたベンジャミンの姿もある。 ベン「みんな、大丈夫か!?その、怪我とか」 ※登場は全員、ロールプレイ開始です。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ○シーンに登場すると ベン「そっか、良かった」 ベンジャミンは安堵したように胸を撫で下ろす。 ベン「ごめん、本当なら俺も一緒に……」 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ○アルマが目覚めると アルマ「……あ」 アルマがゆっくりと目を開ける。 ベン「……姉ちゃん」 アルマ「……全て思い出しました」 アルマ「わたしがされたこと。ワタシがしてしまったこと。……そして、ワたシがしようとしていること」 アルマ「だから、お願いします……ワタシを止めて下さい」 アルマは慈しむようにベンを見つめながら微笑む。 アルマ「優しい嘘をありがとう」 ―――――――――――――――――――――――――――――――― では、シーンを切り替えます。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ▼エンディング2『咲き誇るのは雪割草』  シーンプレイヤー:リリシア ―――――――――――――――――――――――――――――――― きっと何処かにある、人の心理の裏を突くような罰当たりな場所。 ルパン「いやはや、今回は真に申し訳なかった、マドモアワゼル」 ルパンが頭を下げながら、グラスにワインを注ぐ。 キミはアッシェンで発見された氷漬けの子供達を救うために、ルパンの隠れ家へと足を運んだ。 ※登場はリリシア、ロールプレイ開始です。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ○シーンに登場すると ルパン「“槍”を口実に、マドモワゼルとランデヴーするつもりが……とんだことに巻き込んでしまったようだ」 ルパン「ああ、あの子達のことなら心配しないでくれたまえ」 ルパン「この私が責任を持って世話しよう……無論、彼らの望む第二の人生のために」 ルパン「まぁ、今回のお詫びというのにも何だが……マドモワゼル」 ルパンは微笑を浮かべながらキミを見つめます。 ルパン「……“聖杯”と呼ばれる遺物を知っているかね?」 ルパン「なんでもプリンストン大学の考古学者がその手掛かりを発見したとかでね」 ルパン「貴方にならば、詳しく話しても良いとは思っているのだが……」 ルパン「ハッハッハ、流石は“雪闇の魔女”殿」 ルパン「では、コンビ再結成といこうではないか」 この後、フェドーラ帽の考古学者とナチスの“聖杯”争奪戦に巻き込まれたり、謎の騎士甲冑が乱入してきたり、ギョームに嫉妬されたりと、色々な目に遭うのだが……当然ながら、今のキミには知る余地も無かった。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― では、シーンを切り替えます。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ▼エンディング3『辻褄合わせの英雄譚』  シーンプレイヤー:オスヴァルド ―――――――――――――――――――――――――――――――― 時間は少し遡り……それはナチスを討ち倒した直後のこと。 何仙姑「オスヴァルド・ビーレルさん、でしたね……少し宜しいでしょうか?」 キミに何仙姑に呼び止められた。 ※登場はオスヴァルド、ロールプレイ開始です。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ○シーンに登場すると 何仙姑「此度の辻褄合わせをしておこうと思うのですが、御協力頂けませんでしょうか?」 何仙姑「アッシェンが壊滅したという事実は既にナチスドイツにも伝わっているでしょう」 何仙姑「ですが、“アッシェンに何が起きたのか”ということは未だに明らかになっていません」 何仙姑「これに関しては件の研究者が自分の失態を隠蔽しようとした結果でもありますが……今回はそれを逆手に取ろうと思います」 何仙姑「筋書きはこうです。アーネンエルベの秘密研究所で生み出された怪物が暴走し、逃亡……その途中でアッシェンを襲撃するも、駆け付けた“何者か”によって倒された、と」 何仙姑「このような事態が明るみに出れば、ナチスドイツの関心もその“何者か”とやらに移るでしょう」 そこまで言ってから何仙姑はキミを見ます。 何仙姑「貴方にはその怪物を倒した“何者か”になって頂きたいのです」 何仙姑「これには超人兵士でありながらナチスドイツを裏切った貴方が適任だと思います」 何仙姑「情報の誘導に関しては私の方で請け負いましょう。怪物の死体についてもそれらしいダミーを用意します」 何仙姑「但し、その結果、貴方は今まで以上にナチスドイツに睨まれることになるでしょう」 何仙姑の計画通り……これ以後、キミは反ナチスを謳う危険人物としてマークされることになる。 だが、それは同志達の間で、キミという存在が反逆の狼煙となっているのと同義なのだ。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― では、シーンを切り替えます。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ▼エンディング4『過去との決別』  シーンプレイヤー:ロベリア ―――――――――――――――――――――――――――――――― 完全に焼け落ちた小屋の前で、少年が立ち尽くしている。 だが、不思議とその背中に怒りや迷いといったものは見えない。 ベン「あ、リア」 キミに気付いてベンジャミンが振り向く。 ※登場はロベリア、ロールプレイ開始です。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ○シーンに登場すると ベン「見てよ、これ。花壇も、家も、全部無くなっちゃった」 ベンジャミンが小さく苦笑する。 ベン「でも、きっと、これで良かったんだと思う」 ベン「前に言ってたよな。俺は“目の前の現実から逃げてるだけ”だって」 ベン「きっと、その通りだったんだと思う」 ベン「姉ちゃんの前でアロンの振りをしたのも、村のことを必死で隠そうとしてたのも……俺自身が認めたくなかったからだ」 ベン「なのに、考えも無しに連れ帰ろうとして、ほんと駄目駄目だよな、俺って」 ベン「だから、決めたんだ。そんな自分はここに置き去りにする」 ベン「俺はリアみたいに強くなる……まぁ、その喧嘩とかは苦手だけど」 ベン「で、でも!諦めないことなら、きっと俺にだって出来る」 ベン「俺は絶対に姉ちゃんを助けてみせるから……その、リアも絶対に負けたりするんじゃねえぞ!」 ―――――――――――――――――――――――――――――――― では、シーンを切り替えます。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ▼エンディング5『未来への約束』  シーンプレイヤー:瑞葉 ―――――――――――――――――――――――――――――――― 崑崙――それは時の理から外れた仙境と呼ばれる伝説の地。 今、キミはそこに舞い戻っていた。 師匠の庵を片付けるための小間使いとして。 何仙姑「あ、これも整理しておいて下さい」 何仙姑は何時もと変わらぬ涼しげな顔で書物を積み上げていく。 ※登場は瑞葉、ロールプレイ開始です。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ○シーンに登場すると 何仙姑「……“尽力”って素晴らしい言葉だとは思いませんか?」 何仙姑「それに“今が無理なら、未来の可能性に賭ける”と言ったのは貴方でしょう」 何仙姑「もうしばらくは頑張って貰わないと……せめて、弟弟子が半人前ぐらいになるまでは」 そう言いながら、何仙姑は微笑を浮かばれる。 ベン「先生に、ミズホ、さん、御飯の支度できたよ」 ベン「ほら、冷める前に食べちゃっとぅ!?」 駆け寄って来たベンジャミンが足下の小物に躓いて転ぶ。 そして、積み上げられていた書物も無惨に崩壊した。 ベン「ちょ、危ないなぁ……はぁ」 ベンは“やれやれ、片付けられない女はモテないぞ”といった感じで嘆息する。 何仙姑「……彼女は今日も変わらぬ様子でしたか?」 ベン「うん、眠ってるよ……きっと良い夢を見てるんだと思う」 ―――――――――――――――――――――――――――――――― では、シーンを切り替えます。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ▼エンディング6『someday』  マスターシーン ―――――――――――――――――――――――――――――――― 「……長かったですか?」 「うん、色んなことがあったから」 「……後悔したことはありますか?」 「ないよ、感謝は数え切れないほどだけど」 「……もう直ぐですね」 「それにしても、本当にいたんだね……先生は存在しないって言ってたのに」 「……別に、私は全知全能ではありませんよ」 過去の発言を持ち出されて女性は珍しく苦笑する。 「“神様はハッピーエンドを必ず用意してくれてます”か……あの時は信じてなかったけど」 かつての姉弟子を思い出しながら少年も笑う。 「ねぇ、先生。どんな人なのかな、その玖郎って子は」 「さぁ?……でも、一つだけ確かなのは、きっと貴方達と同じように」 「諦めなかったのでしょう」 ――この物語に終止符を。 ――――――――――――――――――――――――――――――――