■トレーラー   ほんの数か月前、クラス一人一人の将来の夢を中学卒業の文集に書くことになった。   一流ビジネスマン! トップアイドル! アメリカンドリームを掴む! 伝説のヒットマン!   ・・・中学校を卒業できても中二病を卒業できない可愛そうな子たちが一杯いる中であたしは「幸せな家庭を持った主婦」とそこに書いた。   だって 普通が一番じゃん。偉い人とかにはそれだけの社会的責任が付きまとうし、かといって貧乏なのも病気するのも大変。   結局普通が一番なのよ。普通に大学卒業して、普通の企業に就職して、普通の旦那さんと結婚して、子供は二人くらいが理想かなー。   でも家はそれなりのスペースのある持ち家がいいなって、今の時代じゃちょっと大変かもしれないけど普通の範疇。   子供にもやっぱり大きな夢を持たせるよりも堅実で身の丈に合った人生を送ってもらうべきよねー。それで老後は悠々自適に年金生活。   大好きなランニングを趣味にしつつ孫たちに囲まれて、ささやかながらも胸を張れる幸せを手にすることができればもうそれ以上はいらないね〜。     ・・・けど運命はどうしてこんなに残酷なの!?    高校の始業式の日に救急車に跳ねられた時からあたしの人生は下り坂。   奇跡的に無傷だったのはよかったけどそれからというもの、雨に濡れて寒そうにしていた猫を拾ったら、それが三毛猫のオスだったり   駅に置き忘れたかばんを交番に届けようとしたら中身には白い粉と札束が入ってて、黒服の人に追っかけられたり    迷子の外国人を助けてあげたら、その子は東南アジアのさる国の王族で、お礼に連れてこられたのは宮内庁主催の立食パーティーだったり   ゴールデンウィークに遠出して北海道の旅館に泊まったら、惨殺死体を発見して自分の濡れ衣を晴らすために真犯人を捕まえる羽目になったり   最近では自分は秘密組織・・・ふぁいなるはーつだっけ? ――のエリートとかほざいてる眼鏡のおっさんにつきまとわれてる・・・   もう、『普通』ってどこにあるのよっ!? 誰かあたしを普通の世界に連れてって!!     ダブルクロス 3rdEdition 「 特異点〜遥かなるノーマル 」    ダブルクロス――  それは、裏切りを意味する言葉。       ■募集用件 ・日時:11月24日(木曜)21:00〜26:00 ・募集人数:4、5人 ・シナリオ傾向:所属制限なし。   ・連絡事項:参加希望の方はキャラを最大二人提出してください。       締め切りは11/21の24:00とさせていただきます。       参加PCが決定した後に詳細ハンドアウトを作成します。   なお、希望されたキャラは あらかじめキャラチャなどで動かしてどのようなロールのキャラなのかわかっていたほうがGMとしては選びやすいです。 ・レギュレーション:Exp〜100、通常ステージのPCのみ、所属制限はなし。 ・セッションチャンネル:    irc.trpg.net (irc.cokage.ne.jp)    #デュアルクロス_●て・つ    #デュアルクロス_●て・つ裏    #デュアルクロス_●て・つデータ 望月陽平 望月千陰 望月今日志 PC1 重なる波(フロン) 望月 明日葉 その日貴女と二人の兄は久しぶりに団欒を囲んでいた。ただ団欒といっても穏やかな時ととりとめのない談笑に終始するものではなく、組のセレモニーであった。 食事は組の面々たちを揃えた上で中華街の高級食堂を貸し切って行われた。 長兄の陽平は宣言する。自分たちは鴻央会の許可を得て新しい組「望月会」を起こすことになったと、そして望月会はこれから必ず大きく躍進を遂げると。 喝采、そして乾杯。祝杯一色のムードの中で君はただ一人これからの望月家に不安を覚えた。 そんな君を気遣ってか次兄の千陰は言う。 「大丈夫だよ。陽兄ぃも俺も今日志も若いながらもひとかどの極道だ。兄弟が力を合わせりゃやっていけるって。それに俺たちには、誰も持っていない幸運のお守りがあるからな。」 そこに陽平が「千陰、ちょいと面貸せよ。」と千陰を奥へと引っ張り込んでいく。 宴もたけなわといったところで、君は陽平に奥の部屋へと呼び出された。 そういえば千陰をはじめ他の組員もさっきから一人づつ呼び出されているな。戻ってきてはいないが、何をしているのやら。 シナリオロイスラックスポイラー 望月陽平 PC2奪われ続けた者 弓空 賽賀 そろそろ12月、今年も憂鬱な季節がやってきた。何もかも奪われた君にはクリスマスを祝う友達も、イブを過ごす恋人も、正月を迎える家族もいない。 UGNから抜けてからというもの君を庇護するバックはなく、借りていた家は滞納した家賃によって奪われた。 それでも腹は減るので残り少ない財産を投じてコンビニで肉まんを買った。だが運命は君に常に受難を強いる。 「 あー、おなかすいた・・・っと これはっ 天の助けっ!! 」 ・・・それすらも 見知らぬ少女に奪われた。こいつ、どうしてくれよう。 シナリオロイスオワゾ・ブルー 黒羽七葉 PC3生きた水銀≪ラ・ペノラロスタ≫ レモン/鷹野 檸檬 鷹野家に届いた一通の手紙。それは久しい者からのものだった。 シストル「 やぁ檸檬・・・ちぃっと頼みがあるんですよー 」 シストル・ヴェンデッタ・ルカーニア  ギルドの幹部であり、かつて犯罪組織に攫われそうになった檸檬を助けてくれた人物だ。鷹野父の務める会社の支社長でもある。 シストル「 あんたに頼みたいのは、ジャパニーズヤクザに奪われたうちのグランドボスのお宝を取り戻すことです。 」 それは持つべき者が持てば世界を支配すらできるという。 シナリオロイスラッキー・ルチアーノのコイン PC4&5 黒き縛鎖(シュバルツ・チェイン) 影宮 悠&遮る刃(ノーモアディスカッション) 詩誌檻 表裏 UGNに匿名の依頼が来た。差出人は不明ではあるが、いたずらには思えない。 この子を守ってくれ ・・・それだけ書いた手紙に同封されていたのは 赤いカチューシャをつけた黒髪ショートの体操着の女の子。 この件を一任された影宮は護衛を得意とするイリーガルを探していた。そこで目に留まったのは・・・守り屋として名が売れ始めている詩誌檻表裏。 シナリオロイス:謎の差出人 OP1 重なる波(フロン) 望月 明日葉 君の父親が暗殺されて一月ほど経った。 その日貴女と二人の兄は久しぶりに団欒を囲んでいた。 ただ団欒といっても穏やかな時ととりとめのない談笑に終始するものではなく、組のセレモニーである。 食事は組の面々たちを揃えた上で中華街の高級レストランを貸し切って行われた。 長兄の陽平は宣言する。自分たちは鴻央会の許可を得て新しい組「望月会」を起こすことになったと、そして望月会はこれから必ず大きく躍進を遂げると。 喝采、そして乾杯。祝杯一色のムードの中で君はただ一人これからの望月家に不安を覚えた。 そんな君を気遣ってか次兄の千陰は言う。 千陰「大丈夫だよ。陽兄ぃも俺も今日志も若いながらもひとかどの極道だ。兄弟が力を合わせりゃやっていけるって。それに俺たちには、誰も持っていない幸運のお守りがあるからな。」 登場&RPどうぞ 千陰「 親父が金勘定してる時パチってきたコレだよコレ 」ぴぃん っと穴に紐を通して結んだ5円玉を弾く 千陰「 イギリスには花嫁の靴に6ペンス硬貨を忍ばせて家族の幸運を祈るって風習があるんだとよ。 」   「それを聞いた親父はさ6ペンスがないから5円玉でいいやって まぁ5円はご縁に通じるからっていうけど。 それで兄弟全員にあげたんじゃないか。 」 痩せ型で童顔、見た目の上ではあまり極道らしくない次兄はそう言いつつ明日葉に酒を勧めた。 千陰「 これは一家の縁の象徴。たとえ離れてようが、くたばろうが、これがあれば切れないんだよ って親父は豪語してたな。 親父はくたばっちまったけど・・・」   陽平「おい、千陰、話しているところ悪いけど、ちょいと面貸せ。 」 そこに割って入ったのはびしっと決めたスーツにお堅そうな眼鏡、ヤクザと言うよりは官僚のようななりの組のボス、陽平だった。 千陰「 なんなんだ陽兄ぃ? 」組んでいた足をほどいて億劫そうに立ち上る 陽平「 ・・・少しで済む。お前たちなら成功する。付き合え 」 千陰「 ??? ・・・まぁ、陽兄ぃの言う事なら 」 陽平「 明日葉も後で呼ぶ。びっくりするだろうが、お前も極道、そのくらいなんでもないだろう。 」 と言って陽平は千陰を拉致していった。 30分後、陽平の付き人が明日葉を呼びにきた。 付き人「 ・・・こちらへ 」 向かう先はレストラン内に築かれた組のアジト。雑多な品で溢れた狭く辛気臭い廊下を案内されて その突き当りの重厚な扉の先に通された 部屋の中は灯りひとつなく、真っ暗だった。 付き人「 では、失礼します。」付き人は機械的にそう言うと、その暗がりの部屋の扉を閉めて出て行ってしまった。 それにしても妙な臭気と嫌な空気に満ちた部屋だ。 何か思い出したくない思い出を無理やり想起させるような、そんな空気と臭気 目が闇に慣れていく、現実ではない異世界に飲みこまれるような気持ち悪い感覚がした。 見える そこには、死体の山 まだ体温が残り、ともすれば吐息すら感じられそうなほど新鮮な死体の山 いずれもパーティー用の正装をしており、いずれも脛に傷を持つその手の人種であり、いずれも明日葉にとって見知った顔であった。 彼らは心臓を一突きに貫かれ即死していた。 その中に・・・さっきまで話していたはずの兄 千陰の姿もあった。 今はただの肉のオブジェだ。指ひとつ動かない、まばたき一つしない。 君が声を上げる前に、背後から斬撃が響いた。 また、誰かが殺されたのか? 死体の山が誰かの死体でまた一段積みあがるのか? あ、そうか わたしだ・・・ 穴の開いた胸からとめどなく溢れる疼痛と熱い液体が否が応でも死へのカウントダウンを実感させる。 崩れ落ちて仰向けになった君が薄れゆく意識の中目にしたのは 陽平「 ・・・・ 」 白い鞘から抜き出した刀を片手に提げた、もう一人の兄の姿であった。 闇の中でもわかる。兄の口がぱくぱくと揺れ動いている。だが何と言っているかはもう聞こえない。 去っていく兄の背中。視界がぼやけてきてもう見えない。 だけど 死の深みに埋没していくだけの君の体に誰かが触れている感触はしっかりと覚えている。 気づけば君は暗がりの部屋ではないどこかで目を覚ました。 だが一連のそれが夢ではないことは確実にわかっていた。 OP2 弓空 賽賀 そろそろ12月、今年も憂鬱な季節がやってきた。何もかも奪われた君にはクリスマスを祝う友達も、イブを過ごす恋人も、正月を迎える家族もいない。 UGNから抜けてからというもの君を庇護するバックはなく、借りていた家は滞納した家賃によって奪われた。 それでも腹は減るので残り少ない財産を投じてコンビニで肉まんを買った。だが運命は君に常に受難を強いる。 爆走した二人乗りのバイクが 路肩のぶつかりそうになるすれすれまで君に肉薄する。   バイクの彼氏「 ひゅ〜〜〜ぅ どうだ 風になってるかぃ 彼女〜〜 」 バイクの彼女「 わぁ こっわぁ〜〜〜い 」←怖そうっていうよりどう見てもスリルを楽しんでいる   驚いた君は身を翻して避けた。 遠くへ去っていく二人乗りバイクを呪うように睨みつけている間に手から放り出された肉まんは明日に向かって天高く飛んでいく。   間に合えっ 俺の掌っ! バロールの力をもってすれば肉まんを引き寄せることなどたやすいが慌てていた君は力を使うことはなかった。   「 あー、おなかすいた・・・っと  」 やがて放り出された肉まんは呑気に道を闊歩していた見知らぬ少女の口に着陸した。   「 あっつ、うまっ! あっつっ!! でもうまっ!!! 」もぐもぐごっくん こいつ、どうしてくれよう・・・ 登場&RPどうぞ 赤いカチューシャをつけた黒髪ショートの体操着の女の子。体操着には「1−C くろばね 」と書いてあり、ところどころ薄汚れている。 男「 やーっと見つけたで、娘っこ 痛い目に遭いたくなかったらおっちゃんたちと一緒にドライブしに行くで 」 そいつではない。よれよれの派手な背広を着た、やのつく自営業(八百屋じゃない)な男たちがいつのまにか徒党を組んでこちらを取り囲んでいた。 いずれお男も片方のポケットがやけに膨らんでいる。 七葉「!! っ た、助けて〜彼氏ぃー 男見せろっ! 」 七葉は賽賀をやーさんたちに差し出すようにして背中に寄りかかった 男「 ほう、あんちゃんは娘っこのオトコかいな? まぁええねん。考える頭あったらどうするのがお利口さんかわかるわな? 」いい笑顔で迫ってくる OP3  生きた水銀≪ラ・ペノラロスタ≫ レモン/鷹野 檸檬 鷹野家に届いた一通の手紙。それは久しい者からのものだった。 呼び出しに従って駅前のモスに行くとそこに彼女がいた。 シストル「 やぁ檸檬・・・ちぃっと頼みがあるんですよー 」 シストル・ヴェンデッタ・ルカーニア ブランド物のスーツで決めた銀髪のイタリア人キャリアウーマンだ。 ギルドの幹部であり、かつて犯罪組織に攫われそうになった檸檬を助けてくれた人物だ。 かくして注文されたモスチキンの山を攻略しつつ話が始まった。 それは持つべき者が持てば世界を支配すらできるという。 登場&RPどうぞ 以下シストルの会話はイージーエフェクト「彼方からの声」にて展開されるため あなたたちが周りの者に悟られることはない。 シストル「 あんたに頼みたいのは、ジャパニーズヤクザに奪われたうちのグランドボスのお宝を取り戻すことです。 」 シストル「 鴻央会は知ってるですよね。あそこも表向きにはギルドに加入してるんですが、ギルドの方針に従わない連中も多くて抗争やら暗闘やらで苦労してんです。 」 シストル「 そこで半年前、うちのヒットマンに幸運のお守りを持たせてやったんです。 これを持って事に臨むと必ず仕事を達成するっていわくを持つ、ね 」 シストル「 それでシニョール・ミツルギから許可を得た上で鴻央会の反ギルドな組を潰す算段だったんですが・・・なっさけねーことに逆に仕事する前にお宝を奪われちまいまして 」 シストル「 うちの配下で取り返さねぇと面子的に不味いんですが、相手の組に釘づけな今はそっちにあたってらんねーんですよね。 」 シストル「 成功したら、モスチキン1年分・・・で、どうですか? 」 OP4 影宮 悠& 詩誌檻 表裏 UGNに匿名の依頼が来た。差出人は不明ではあるが、いたずらには思えない。 この子を守ってくれ ・・・それだけ書いた手紙に同封されていたのは 赤いカチューシャをつけた黒髪ショートの体操着の女の子。 この件を一任された影宮は護衛を得意とするイリーガルを探していた。そこで目に留まったのは・・・守り屋として名が売れ始めている詩誌檻表裏。 登場&RPどうぞ にっかり「お守りつるならにっかりもお手伝いつるでつ!」 ぎゅー、っと悠の片足にしがみついている 吉利恵「 にっかり、お前来週試験だろう。 お守りよりも、テスト勉強だぞ! 」にっかり?がす にっかり「 TT 」 情報収集 謎の女の子について 情報:任意の技能 目標8 ・謎の女の子について 名前は黒羽七葉、都内の某高校の一年生。陸上部。 父親はかつては土地神と呼ばれたほどの不動産成金だったがバブル崩壊で財産を失う。 母親はかつては一世を風靡したアイドル歌手だったが、覚せい剤使用のスキャンダルで芸能界を追われる。 今は都内の普通の一戸建てでごく平凡なレベルの生活をしている。父母のアップダウンの反動かごく普通の身の丈に合った人生を送りたいと考えている。 しかし高校入学の始業式の日に救急車に轢かれるという事故に遭い、それ以後は様々な事件や事故に立て続けに遭遇している。 オーヴァードの可能性が疑われる。 ミドル1 シーンプレイヤー:明日葉 登場:不可 東京も冬に近づきつつある。年末年始の忙しさに包まれる雑踏の中無数の人にすれ違う。 そういえば、今年の正月は一人なんだなと 兄弟を失った君はふと考えてしまった。 去年まではごく当たり前に父や兄弟がこたつを囲んで、舎弟たちが年始の挨拶に訪れて、おせちを囲んでとりとめのない会話で笑ったり喜んだり それらはもう永遠に失われてしまった。   ・・・   今    すれ違った男・・・やせ形で童顔、ヤクザというよりはモデルのような印象の男 千陰兄ぃ 登場&RPどうぞ 彼の後姿はまだ見える。人混みの中に、見失うか否かの視界の際にぽつんと まだ追える 彼はガラの悪い裏路地に消えて行く。 新聞紙の寝台で寝込んだ浮浪者を冬に入ったというのに薄手の恰好をしたキャバ嬢、喧嘩の傷が見え隠れするチンピラなどと肩をすれ違いながら追っていく。 ミドル2 シーンプレイヤー:賽賀 登場:不可 どうしようもねぇなこの女。 だがヤのつく自営業の方々に狙われているのは確かで、しかも数日家に帰ってないのは服や食欲やら見て本当のようだ。 しかし自分が面倒を見る義理なんてどこにもないので、とりあえず優秀な日本の公僕の方々にあとは丸投げしよう。 と、やってきたのは警察署。 登場&RPどうぞ 何か違和感がする。 夕刻も近いというのに警察署の中に灯りがなく、パトロールに行くパトカーや白バイの姿も見えない。 官憲が働かなくてもいい環境は平和というより不気味だ。 灯りがないせいで署内は薄暗く、進もうとするとふとつま先に何かが当たって転びそうになる。 下を確認してみると、そこにはうつ伏せに寝そべった警官の死体があった。ただの死体ではない 一指し指が切り落とされている。どうやら拳銃を撃とうとしたところを切られたようだ。 七葉「ねぇ・・・ どうした、、、 」 後ろから覗き込んだ七葉もその惨状に気づいて顔を硬直させた。 しかし叫び声を上げたり暴れたりはしないところを見ると慣れているのか心根が丈夫なのか 知覚 上だっ! 天井にびしっと決めたスーツにお堅そうな眼鏡の男が立って?おり 片手に持った刀を振りかざして賽賀と七葉がいるところに見えない衝撃波を乱発する。 庇ったのが間に合わなかったにも関わらず、七葉には一発も斬撃が届いた気配がなかった。周りの床や壁、観葉植物がズタズタにもかかわらずだ。 男「その女を置いていけ。そうすれば見逃してやる。 見逃してやるといっている。」 天井から降り立ったその男は狩りに出かける狼のようなぎらぎらとした目つきで睨みながら一歩一歩距離を詰めてきた。 直感でわかる。一人でこいつに立ち向かうのは自殺行為だ。 男「 逃がすものかっ!? 」 男は壁を切り、円状の穴を開け そこから再び追跡をかけようとするも だが、直後男の携帯電話が鳴った。手に取る男。 男「・・・何・・・? ち、この忙しい時に 運のいい奴らだ。」 「 運がよければよいほど、手にし甲斐もあるがな。 」 ミドル3 シーンプレイヤー:檸檬 登場:不可 目標とするのは鴻央会、その急先鋒である下部組織望月会。 コインを奪ったとされるこの組について調べなくてはならない。 情報収集パート 登場&RPどうぞ なお、今回はシストルの協力が得られるので コネ:情報屋とコネ:スクワッタ―が手に入ります。 情報裏社会のダイスに+2、さらに失敗してもオートで1シーンに一度だけふり直せます。 ・望月会について 情報裏社会 目標9 ・望月会について 鴻央会の幹部である望月兄弟が仕切る組。 兄の望月陽平が組長、弟の望月千陰がナンバー2であり、近年急浮上してきた。 ギルドに対して憎しみに近い敵愾心を持っており、海外の犯罪組織と徹底的に対立している。 その抗争の中でギルドから何らかの重要な戦利品を手に入れたという噂がある。 また最近では黒羽七葉という少女の身柄を確保しようとしているらしい。 組の拠点は都内の港区にあり、六本木やお台場にほど近い。 ミドル4 シーンプレイヤー:悠 登場:表裏 君は都内の黒羽家の前に来ている。七葉の家だ。 インターフォンを押すと、酒のにおいが抜けない壮年の男性が現れた。 父親「 こんにちは、なんでしょう? ・・・七葉の友達ですかな 」 登場&RPどうぞ 父親「 あの子は3日前から家に帰ってきてませんよ。 合宿があるとかなんとかで。 」 知覚 ・・・この親父の着てるものブランドもので随分高そうだな。落ちぶれてんじゃなかったのか? 母親「 いつ帰ってくるか言わなかったよね? 明日家族揃ってドバイに旅行に行く予定だったのに、お正月に持越しかしらね。 」 そう言っている母親の指には大粒のルビーの指輪が 知覚2 植木の中の花が妙に変色して枯れている ・・・よく見てると植木に怪しい瓶が埋まってるな。 掠れたラベルには「日本夜光」「Ra」の文字がでっかく書かれている。 しかし守る対象の少女がいなければ話にならない。どうしたものか、とりあえずおなかがすいてきた。何か食べにでもいくか。 ミドル5 シーンプレイヤー:明日葉 登場:檸檬(なお、登場する場合はGMがよいというまで待ってね。) 千陰らしき男を追っていった先には、出稼ぎの外国人労働者が溜まる酒場があった。 そろそろ客が集まってくる時間だが、今日のところは閉店するしかないようだ。 なぜなら千陰らしい男は掌中から前触れもなく生み出した漆黒の刀でその店にいる人間を片っ端から切り殺していたからだ。 登場&RPどうぞ 外国人「If you want a fight, you'll get it!」 外国人「Stop fooling!」 英語の罵声が響きわたり、その場で銃声が交錯する 客たちは我先にと出口と言う出口へ殺到し、店は阿鼻叫喚の地獄と化す。 店長「・・・MOCHIDUKIの連中か? ギルドにかかればアンタ程度・・・ぐぁ 」 千陰「 ・・・ 」 アジア系の店長のスキンヘッドがぽとりと床に転がった シストル「 ・・・てんめぇ! よくもうちのモンを! 覚悟するです! 」 黒い剣を携えたビジネススーツのイタリア女性が場に滑り込み、千陰が刀でそれを制する。 黒い剣と黒い刀がクロスしたまま拮抗する。 さて、二人の実力は完全に伯仲しているようだ。 周りには今のところ一般人のみ。 ・・・明日葉、君がエフェクトを使ってどちらかに味方すれば その方が勝利するだろう。 勿論誰にも味方しない、逃げる、という選択もある。 陽平「 部下から連絡があってやってきてみれば・・・この有様か 」 現れたのは望月陽平。官僚のようなきっちりしたなりの堅めの印象を残す男。 片手には白い鞘に納められた刀が、もう片手の掌には コインが一枚、転がされている。 千陰「・・・・っ!!」 千陰の味方をする。  陽平に襲われた時、明日葉たちを庇う  シストルは千陰にやられるが檸檬に守らせる シストルの味方をする。  陽平がシストルを倒す。 千陰「 もう、俺に関わるんじゃねぇよ、明日葉・・・ 普通の人生送りてぇんだろ? 俺らといちゃろくなことはねぇ 」 千陰「 ・・・ごめんな、何もしてやれない兄ちゃんたちで 」   ミドル6 シーンプレイヤー:賽賀、悠、表裏  登場:不可 やーさん「 見つけたぜぇ! 娘っこ! 」 やーさん「 む、どこいった!! 」 警察署が大変なことになっていることをこいつらは知っているのか、人目も憚らずしつこくしつこくしつこく追ってくるやくざたち。 撒いてもまたどこかから現れ、追い散らしてもまた新手が出てくる。うぜぇ。 ということで、適当な建物にでも入ってやりすごすとするか。 と、選ぶ時間も余裕もないままそこに入ると。 店員「おめでとうございまーす! あなたがたが当店開店1000組目のカップルです! 本日のお食事は完全無料、また商品としてそちらにある様々な品をプレゼントされます! 」 わーお、たいへんなことになったぜ!   そして少し遅れて入った悠と表裏 店員「おめでとうございまーす! あなたがたが当店開店1001組目のカップルです! 本日のお食事は完全無料、また(ry わーお、こいつはたまげたぜ!  登場&RPどうぞ 情報収集パート ・黒羽七葉について 交渉、情報:噂話 ・やくざとやばげな男について 交渉、情報:裏社会 ・黒羽七葉について 救急車にはねられた、といっているがどうも話によると救急車にカモフラージュした別の車だったらしい。 また救急車が事故ったのは横から別の黒いバンが追突してきたため。追突の時に外装が大破して中の人間や機材や薬品も飛び出してきたそうな。 その体験以後、旅行するたびに殺人事件に巻き込まれたり、飛行機に乗るたびに事故が起こったり、くじを引くたびに当たりを引いたり ヤクザとしか思えない人や春日恭二としか思えない人につきまとわれたりしているらしい。 護衛無しでもなんとかなっていたのは、連れ去られそうになった時にタイミングよくダンプカーがつっこんで自分以外をはね飛ばしたり、 UFOがやってきて自分以外を誘拐してくれたかららしい。 ・やくざとやばげな男について やくざはおそらく鴻央会系の望月会の組員。男は組長の望月陽平だと思われる。 詳細は檸檬が調べたのと同じ。望月会の本拠地もわかる。 その時突如ワーディングが付近から展開される。客も従業員も皆一様に揃って倒れていく。 ただ一つかつ、かつという足音だけが静寂に強調されて近づいてくる。 陽平「 先刻ぶりだな。 その娘、力づくでも差し出してもらうぞ。 」 気づけば、彼以外にも足音やうめき声などの気配が周囲に満ちていた。 Eロイス「血の花嫁」使用 床や壁、天井が割れ、そこから警官たちが現れる。 七葉「 ぞ、ぞんびー!!! さ、さすがにこれは初めて見た、、、」 己の意志を失った警官たちは君たちにまとわりつく 陽平は縮地で七葉にエンゲージ、瞬間退場2で七葉を攫って退場していく 七葉「 た、たたたたすけてぇぇぇぇ!? なんでこんなことになるのよ!? 」 陽平「 これで、準備は整った。 」 ミドル7 シーンプレイヤー:全員合流 登場: どうも黒羽七葉は想像以上に重大な護衛対象だったようだ。 だが、まんまとやくざの手に奪われてしまった。合掌。 ともあれ一度UGNの支部に戻って応援を頼んだ方がいいな。   一方望月兄弟の手をからくも抜けた明日葉と檸檬も身を隠し、情報を整理するためUGN支部を訪れていた。 登場&RPどうぞ 霧谷(電話)「えー、すいません、現在墨田区に巨大春日恭二ロボが現れて、その撃退に人員が割かれています。 申し訳ないですがしばらくは応援を派遣できません。 支部の中で人員をやりくりしてください。あ、ああああああっ!? スカイツリーがぁぁぁぁ(ぷつっ つーつーつー)」 情報収集パート ・望月陽平について(情報:裏社会 目標7) ・望月千陰について(情報:裏社会 目標7) ・ラッキールチアーノのコインについて(情報:裏社会、オカルト 目標8 知識:レネゲイド 目標8) ・伝説の白鞘について(情報:裏社会 目標9) ・望月陽平について 望月明日葉、千陰の兄。 父を暗殺したギルドに憎悪を抱くが、それを鴻央会に差し止められたため、復讐のためならばどんな手段も使う悪鬼に成り果てた。 父の残した伝説の白鞘と、ギルドから奪ったルチアーノのコイン、そして黒羽七葉を用いて何かを企んでいるようだ。 ・望月千陰について。 望月明日葉の兄。陽平の弟。 兄と同じく父を暗殺したギルドに憎悪を抱いている。だが、同時に父から教わった「裏の事情に堅気を巻き込むことなかれ」という考えも受け継いでいる。 そのため堅気である黒羽七葉を守るよう匿名の手紙をUGNに出し、日常社会に憧れていた明日葉が兄の刃の犠牲となった時、外に連れ出して死んだことにした。 明日葉が見た死んだ千陰は明日葉が陽平に斬られた直後に覚醒して生き返ったようだ。 いずれにせよもう引き返せないところまで来ているため、今後自分の前に姿を現した場合明日葉でも斬る覚悟のようだ。 ・ラッキールチアーノのコインについて ラッキー・ルチアーノとは全米のマフィアを近代化させ、禁酒法時代からその後にかけてマフィア最盛期を築き上げた伝説のギャング。 ギルドに流れている噂では彼はオーヴァードで、強力かつ特殊なオルクスシンドローム保持者だといわれている。 具体的に言えば「運命・運勢を直接操れる」力を持っていたとされ、彼の力を再現するためにその遺骨から作られたのがこのコインである。 世界が国際化し、オーヴァードの研究が進んだ今ルチアーノの能力を再現できればギルドは世界を支配することも夢ではないという算段だ。 ギルドは資質のありそうな者を見繕ってはコインを渡して覚醒させる実験を行ってきたが、オーヴァードに発症してもルチアーノほど運命変成の力を持つ者はいなかった。 そんな中事故で偶然覚醒した黒羽七葉は異常なほど運命を捻じ曲げる能力を持っていることが判明し、研究のサンプルにするなり、その力を利用するなりと狙われている。 ・伝説の白鞘について 望月家が遥か昔から受け継いでいる白鞘。血に浸すことでその持ち主の生命力や気力を吸収し、刀をより強くする。 この生命力を吸収する能力を用いて、望月兄弟は七葉の血を鞘に吸収させ、自らの刀で運命を操ろうと考えているようだ。 クライマックス 望月会事務所のVIPルームに七葉が招待されていた。 七葉「あ、あたしどうなっちゃうのっ!? やくざの人にあんなことやこんなことをされてシャブ漬けにされて・・・ 」 陽平「静かにしろ・・・なに、苦しいのは一瞬だけだ。お前の血はこの白鞘の中に永遠に生き続ける。 」 エネミーエフェクト:ブレインジャック使用 七葉は操り人形になる。 千陰「 兄貴・・・、、」 陽平「筋を通す、それは立派な行いだ。だがな、立派な理念を実現するにはまず先に力がなきゃ駄目なんだ。 」 陽平「親父は・・・力がなかったから最後まで筋を通せなかった。 俺たちはそうなっちゃいけない。 」 千陰「 本当に約束通り・・・その力、白鞘に運命を操る力が入れば、二度と堅気を巻き込むようなことをしないんだよな。 」 陽平「 ああ、約束だ。 」 七葉「 ・・・ 」くてー 登場&RPどうぞ 七葉陽平-5m-組員A-5m-千陰組員B組員C-10m-千陰PC セットアップ:1R 陽平:E:戦闘血界 七葉:限界突破 千陰:赤方偏移世界(陽平の行動+10) 2R 七葉:限界突破 千陰:奈落の法則 行動18 陽平 ノイマン×ハヌマーン  ブリッツクリークを七葉に  ライトスピード  マルチウェポン+コンセ:ノイマン+音速攻撃+獅子奮迅+かまいたち  マルチウェポン+コンセ:ノイマン+音速攻撃+神速の鼓動  14r7+7 x+1d10+18 17r6+19 x+6d10+28  伝説の白鞘+妖刀装備  杯の契りあり ×3 ダメージロール×3d   行動10 千陰 オルクス×バロール  時間凍結使用 PCにエンゲージ  マイナー:魔眼槍+ダークマター  要の陣形+コンセバロール+形なき剣+巨人の斧+完全なる世界  ドッジダイス−3 3体まで リアクションクリティカル−1 硬直  表裏以外対象  14r7+12 x+1d10+25  17r6+24 x+6d10+37    昇り竜の刺青使用  行動6 七葉 オルクス×ハヌマーン  要の陣形+導きの華+エンジェルヴォイス+ハードビート+癒しの歌  達成値+12、クリ−1、攻撃力+12、HP回復6d+3  拡散する世界  力の法則×2  妖精の手 要の陣形2(20) 導きの華5(35) エンジェルヴォイス3(25) ハードビート5(35) 力の法則3(25) 限界突破2(20) 領域の声1(15) コンセ:オルクス3(25) ミーミルの覚書(5) ●イージー(10) 地獄耳 猫の道 蝙蝠の耳 不可視の領域 情報技能(5)